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追録7の目録
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追録7-No.2518 重豪御鷹ノ鶴ヲ拝領ス
天保三年壬辰二月十六日、幕府から使番の木下内記利亮が遣わされ、島津重豪へ鷹の鶴が下賜されたことを記す記事。重豪側には事情があって、松平壱岐守仲律が代わって受け取り、その日のうちに老中の邸へ赴いて謝恩した。出典は重豪公御譜中。No.2519の斉興の拝領記事とは、受領者と伝達経緯が異なる。
追録7-No.2519 斉興御鷹ノ鶴ヲ拝領ス
天保三年壬辰二月、幕府から島津斉興へ鷹の鶴が下賜されたことを記す記事。二十二日に老中奉書を郵送し、三月二十一日に鹿児島城へ届いたという。編者の按語は、鷹の鶴の下賜には老中奉書による通知があるはずだが、当該奉書と嘉永三年の一通だけが残り、その他は失われたと説明する。出典は斉興公御譜中。重豪の二月十六日…
追録7-No.2520 松平康任書状
松平周防守が松平榮翁こと島津重豪へ送った書状。歳暮の御内書を渡すので、翌日の五半時に江戸城へ家来を差し出すよう求める。二月二十日付、年次は朱注の天保三年。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。署名は官名のみで、目録の標題は松平康任書状。原本では前頁下段左端の出典表示から次頁上段右側の本文・…
追録7-No.2521 水野忠邦書状
水野越前守が松平榮翁こと島津重豪へ送った書状。歳暮の奉書を渡すため、翌日の四時に西丸へ家来を差し出すよう求める。二月二十四日付、年次は朱注の天保三年。署名は官名のみで、目録の標題は水野忠邦書状。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。前のNo.2520が御内書の受取を求めるのに対し、本書は奉…
追録7-No.2522 水野忠成外三名連署書状
松平周防守康任・松平和泉守乗寛・大久保加賀守忠真・水野出羽守忠成の四名が松平豊後守へ送った連署書状。公方・内府・大納言が健やかに過ごしているので安心するよう伝え、鷹の鶴を拝領したため宿次で送り届けると知らせる。二月二十二日付、四名の判を伴う。白木御文書九番箱中の二十五番。外包には天保三年壬辰三月二十…
追録7-No.2523 たき山外二名連署消息
花町・むめ溪・たき山の三名が松平榮翁こと島津重豪へ送った連署消息。将軍家の人々が健やかに過ごし、昼中の祝いを行っていることを伝える。その祝儀に伴い、御台様から内々に塗重一組と鯛一折が下される旨を知らせ、重豪の長久繁昌を祝う。先方の書面へ返答し、よろしく伝えるよう結ぶ。朱注は天保三年で、本文に月日はな…
追録7-No.2524 猪飼尚敏書状
印刷No.2524には「重豪公御譜中」「扣正文在家老座」という出典と正文所在の表示だけが収録され、書状の本文・署名・宛名・日付は省略されている。目録標題は猪飼尚敏書状。No.2525の本書・小字返答とは別の正文省略・所在表示である。
追録7-No.2525 川上久芳外四名連署返書
三位様こと島津重豪の八十八歳の祝儀について、猪飼が三月二十日付で五名へ照会した本書と、その行間の小字返答を収録する。本書は十五日の年賀に伴う月次礼、重豪本人・両殿・若殿・諸士からの祝儀、大奥関係の祝儀、佐土原・中山王・近親への通知と使番による内輪の取扱いを尋ね、御内證へ伝えるよう求める。返答は祝儀を…
追録7-No.2526 重豪米寿ノ宴ヲ開ク
天保三年三月十五日、島津重豪が八十八歳の寿宴を江戸高輪邸で開いたことを記す。御台所から数品が贈られ、重豪の初めての寿宴を助け、老女たちからも贈り物があったという。甘露寺前大納言国長、石井前中納言行宣、近親の諸侯と夫人、斉宣・忠方、その他の庶子・庶孫がそれぞれ詩歌を贈って祝った。これらの詩歌は書き写し…
追録7-No.2527 甘露寺国長寿歌
前権大納言国長が島津重豪の八十八歳を祝って贈った寿歌。詞書は「八十八のよはひをいはひて」。鶴亀の長寿を重豪の年齢に重ね、今後の老いゆく末を千世・万代と数え添えて祝う趣旨を詠む。署名は前権大納言国長、目録は甘露寺国長寿歌。正文は文庫所在と表示される。直前の天保三年米寿宴の記事から続く祝賀作品で、歌自体…
追録7-No.2528 石井行宣寿歌
行宣が島津重豪へ贈った寿歌。詞書は九十年に近い寿を祝うと記し、本文は八十歳を越えて安らかに楽しむ長寿に、さらに百年を数えられようと祝意を表す。署名は行宣で、朱注が石井前中納言と補う。前の歌と同じ正文所在を「全上」で示す。天保三年の八十八歳の祝賀作品群に含まれるが、作品に月日の記載はない。
追録7-No.2529 霞か關守寿歌
「霞か關守」が島津重豪の米賀を祝って記した文章と寿歌。重豪の官位、歌道、健やかな長寿はいずれも比べるものがないと称え、鶴亀の寿を祝い、金に作り出した鶴と、生きた金亀を挙げて祝賀の趣旨を述べる。続く歌は鶴亀の長寿を重豪へ献じ、千世・万代の末まで続く寿を願う。署名は霞か關守で、実名は本文に記されない。歌…
追録7-No.2530 黒田斉溥寿詩
黒田源斉溥が島津重豪へ献じた七言四句の寿詩。壬辰季春の記年を置き、重豪の寿春を恭しく祝う。高宴の画堂に満ちる喜び、九如の祝寿曲、万年を象徴する松柏、錦をまとった仙人の集いを詠み、この場に寿域が開かれると称える。末尾は「源斉溥拜上」で、朱注が黒田と補い、朱印と落款の表示を伴う。天保三年の米寿宴に続く祝…
追録7-No.2531 黒田斉溥寿歌
侍従源斉溥が島津重豪を祝った和歌。「春日詠老祝」の題を置き、蓬山の池の亀も万代にわたる君の寿に年を加えよう、と長寿を願う。署名は侍従源斉溥で、前の漢詩と同じ黒田斉溥による作品。正文所在の表示は「全上」とする。天保三年の米寿祝賀作品群に続き、春の老祝を主題とするが、作品に具体的な月日はない。
追録7-No.2532 松平豊熈寿歌
従四位下藤原豊熈が、三位源朝臣こと島津重豪の八十八歳を祝って奉った和歌一首。春日の奉賀と老祝を掲げ、君は住吉の松の花さえ見たという長寿の人なので、いまの世にさらに幾春を重ねられよう、と寿命の長さを称える。作者署名は藤原豊熈で、朱注が松平対馬守と補う。出典表示から本文へ冊子900~901頁を跨ぐ。天保…
追録7-No.2533 松平定和寿歌
従四位下源定和が島津重豪へ贈った和歌。「春日同詠老祝」の題を置き、「くらのやま」に重ねた高い寿命も、なおその行く末は春の繁栄に重ねて栄えるだろう、と長寿を願う。作者署名は源定和で、朱注が松平近江守と補う。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群の春の老祝歌で、作品に具体…
追録7-No.2534 松平保興祝詩
源保興が薩州三位榮翁源老公こと島津重豪の八十八歳を祝って奉った漢詩。「奉壽」を掲げ、南山の佳気が庭へ続き、白鷺が和して九天へ飛ぶ景を詠む。老いを退けた千歳の寿を末永く結び、この場で群仙を引き連れる重豪を称える。七言四句で、署名は源保興拜、朱注は松平造酒正。朱印と落款の表示を伴い、上段の詩から下段の署…
追録7-No.2535 松平定永寿歌
左近衛権少将源定永が島津重豪へ贈った和歌。「春日詠老祝」の題を置き、八十余りの年を重ねてもなお千代の麓にあると捉え、老いの坂の行く末ははるかだと詠んで重豪の長寿を祝う。作者署名は源定永で、朱注が松平越中守と補う。正文所在は「全上」と表示される。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に具体的な月日はない…
追録7-No.2536 戸田氏正寿歌
伊賀守藤原氏正が島津重豪へ贈った和歌。「春日詠老祝」の題を置き、栄えていく色にも見える老松を取り上げ、老いることなく続く千世の春の久しさを詠んで長寿を祝う。作者署名は伊賀守藤原氏正で、目録は戸田氏正寿歌。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に具体的な月日…
追録7-No.2537 真田幸貫寿歌
従四位下滋野幸貫が島津重豪へ贈った和歌。「春日同詠老祝」の題を置き、八十歳を越えた稀な老いの楽しみを祝うとともに、さらに千年の寿を願う。署名は滋野幸貫で、朱注が真田伊豆守と補う。出典表示と題は冊子901頁下段左端、歌と作者署名は902頁上段右側へ続く。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に具体的な月…
追録7-No.2538 真田幸栄寿歌
豊後守滋野幸栄が島津重豪へ贈った和歌。「春日同詠老祝」の題を置き、色を変えない常盤の松に千代の寿を託し、重豪が末永く健やかに立ち栄えることを願う。署名は豊後守滋野幸栄で、目録は真田幸栄寿歌。正文所在の表示は「全上」とする。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に具体的な月日はない。
追録7-No.2539 戸沢正令寿歌
正令が島津重豪の長寿を祝って記した老祝の文章。亀・鶴に重豪の寿を重ね、高い官位と変わらない松竹の緑を挙げる。世の浮き沈みを知り尽くし、日々に多くの幸せを得て、この春は八十八歳になったと称え、つたない言葉ながら千代万代を祝うと述べる。末尾は鶴亀の千年の寿を持つ重豪の年齢に、さらに幾代を加えようと願う。…
追録7-No.2540 水野忠邦寿歌
忠邦が、この春八十八歳となる前薩摩守・三位の島津重豪を祝った文章と和歌。自ら書いた「寿」の字と餅飯を贈り、人並みの祝辞に加えて、千歳を願うため亀形の器に果物を盛った贈り物を添えたことを記す。重豪は高い官位へ至りながら、老いの坂の行く末はなお遠いと祝う。国中の亀山という場所に住まいを設けたことにちなみ…
追録7-No.2541 九鬼隆国寿歌
長門守藤原隆国が島津重豪へ贈った和歌。「春日詠老祝」の題を置き、このたびの名誉と繁栄は尽きることなく千代・八千代に続くだろう、と長寿と栄えを祝う。作者署名は藤原隆国で、朱注が九鬼と補う。正文所在は「全上」と表示される。題から歌と署名へ冊子902~903頁を跨ぐ。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に…
追録7-No.2542 九鬼隆徳寿歌
丹後守藤原隆徳が島津重豪へ贈った和歌。「春日詠老祝」の題を置き、うららかに霞む野辺に咲く花にも、さらに百年を重ねて君の行く末が栄えることを願う。作者署名は藤原隆徳で、朱注が九鬼と補う。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に具体的な月日はない。
追録7-No.2543 九鬼隆徳夫人寿歌
九鬼丹後守隆徳夫人による島津重豪への寿歌。八十八歳を迎えたこの春から、さらに千代の繁栄を重ねる君と見る、と重豪の長寿を祝う。本文に作者の実名署名はなく、朱注が九鬼丹後守隆徳夫人と示す。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で表示する。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に具体的な月日はない。
追録7-No.2544 堀田正衡寿歌
正衡が島津重豪へ贈った寿歌。老いを祝う思いを共有して歌を詠むとき、老いの波の先にも千里に見える淡路・沖つ島の春の曙を詠む。遠く開ける春の景色に、重豪の今後の長い寿を託した祝賀歌として収録される。作者署名は正衡、目録は堀田正衡寿歌。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、作品に具体的…
追録7-No.2545 堀田正氏祝詩
榮翁こと島津重豪が八十八歳の寿宴を開いたため、仙鶴歌を作って奉賀した漢詩。壬辰春日の記年を置き、白鶴が舞う楼と孤山の静かな境を挙げ、蒼樹の下での様子、緑の池の雛、籠から雲間へ遊ぶ鶴、天外への飛翔、仙管の清らかな響き、祝酒による幾千秋の寿を詠む。七言八句で、署名は紀正民。目録標題は堀田正氏祝詩、詩末の…
追録7-No.2546 柳沢里顕祝詩
源里顕が榮翁こと島津重豪の八十八歳を祝って奉った漢詩。「奉壽」「榮翁君八十八」と掲げ、麒麟の足を思わせる瑞祥をもつ人々が高台へ集まり、南山の万寿の杯を共に唱える景を詠む。さらに九天で舞う仙鶴を挙げて、重豪の千秋の寿を祝う七言四句の作品。末尾は源里顕拜稿、朱注は柳沢信濃守で、朱印と落款の表示を伴う。正…
追録7-No.2547 柳沢里顕寿歌
従五位下源里顕が島津重豪へ贈った和歌。「春日同詠老祝」の題を置き、この年からさらに長い年月を重ね、幾度もの松の十返りを待ち見ることができよう、と長寿を祝う。作者署名は源里顕で、朱注が柳沢信濃守と補う。前の漢詩No.2546と同じ作者による寿歌。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し…
追録7-No.2548 加藤正義寿歌
平正義が島津重豪へ贈った和歌。「春日同詠老祝」の題に続けて「倭歌」と記す。行く末は遠く、君の千年の寿を祝うかのように、のどかな空から鶴の声が聞こえる、と詠んで長寿を願う。作者署名は平正義で、朱注が加藤遠江守と補う。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な…
追録7-No.2549 島津斉宣寿歌
権中将源斉宣が島津重豪へ贈った和歌。「春日同詠老祝」の題に続けて「倭歌」と記す。鶴亀さえ君にひかれて、この年から幾万代もの齢を重ねるだろう、と重豪の寿命の長さを称える。署名は権中将源斉宣、目録は島津斉宣寿歌。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2550 島津斉彬寿歌
侍従源斉彬が島津重豪へ贈った和歌。「春日同詠老祝」の題を置き、常盤の松を長寿の約束として、君の八十八歳の春を祝おうと詠む。署名は侍従源斉彬、目録は島津斉彬寿歌。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、歌中に八十八歳と春を詠むが、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2551 斉位・忠方・斉敏・左近寿歌
斉位・忠方・斉敏・左近の四名が島津重豪の米寿を祝った和歌四首を一項目に収録する。斉位の歌は百年に近い齢からさらに千世を松に託して願い、忠方の歌は松の十返りの花が咲く春を重ねる千世の寿を祝う。斉敏の歌は高い姿と広い恵みを称え、万代の繁栄を願う。左近の歌は米寿の宴でも若々しい松を君に重ねる。斉位には家名…
追録7-No.2552 島津久命祝詩
源久命が父の米寿を祝って謹書した漢詩。「奉祝」「嚴君米年賀」と掲げ、亀齢・鶴算に重ねた長寿と篤い徳行、親を喜ばせる彩衣の舞、米寿の春、不老の門前へ集まる鳥、瑞雲と和気に包まれる佳辰を詠む。七言四句の作品で、署名は源久命謹書、付注は重豪男。印と落款の表示を伴う。出典表示から本文へ冊子904~905頁を…
追録7-No.2553 久通祝詩
久通が島津重豪の長寿を祝って奉賀した漢詩。百尺の青松が千古に変わらないことを挙げ、生来の寿のめでたさが花宮に満ち、朝陽が映って佳気を帯び、老いを養って長生の楽しみが尽きないと詠む。七言四句の作品で、末尾に久通と署し、朱印と落款の表示を伴う。本文に久通の姓や関係を示す注記はなく、記載どおりの作者名を保…
追録7-No.2554 徳川美子寿歌
美子が島津重豪へ贈った寿歌。契りを交わした松がなお緑に栄える行く末は千年を重ねられよう、とその松を手本として長寿を願う。作者名は包紙にある美子と記され、朱注が水戸中納言斉脩夫人と補う。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属するが、作品に具体的な月日は記されない。
追録7-No.2555 黒田斉清夫人寿歌
黒田斉清夫人が島津重豪へ贈った寿歌。鳥の羽を松の葉に取り添えるという趣向に、君の年齢がさらに増すことへの祝意を託す。本文に作者の実名署名はなく、朱注が松平備前守斉清夫人と示し、目録は黒田斉清夫人寿歌。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で表示する。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日はない…
追録7-No.2556 黒田すみ子寿歌
すみ子が島津重豪へ贈った寿歌。八十八歳を迎えたこの春から、さらに万代を経るべき君の行く末を願う。作者名は「すミ子」と記され、別紙にある旨と、松平美濃守斉溥夫人の朱注を伴う。目録標題は黒田すみ子寿歌。正文所在は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、歌中に八十八歳と春を詠むが、具体的な月日はない。
追録7-No.2557 松平豊資夫人寿歌
友が島津重豪へ贈った寿歌。老いの楽しみを迎えて重ねる春は幾千に及び、君の繁栄は限りなく、豊かな三葉・四葉の軒の松に咲く花も老楽の友となる、と長寿と豊かな老後を祝う。作者名は友で、朱注が松平土佐守豊資夫人と示す。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で表示する。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な…
追録7-No.2558 松平斉昌夫人寿歌
松平斉昌夫人が島津重豪へ贈った寿歌。老いの楽しみがいよいよ栄える年齢を、さらに幾千世と祝うことを詠んで長寿を願う。本文に作者の実名署名はなく、朱注が松平阿波守斉昌夫人と示す。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2559 至誠院寿歌
至誠院が島津重豪へ贈った寿歌。願いのとおりに百年へ近づく年齢となり、その先の老いの行く末も明るく輝くと詠んで長寿を祝う。作者名は至誠院で、朱注が松平越中守定永の母と補う。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2560 松平定永夫人寿歌
松平定永夫人が島津重豪へ贈った寿歌。八十八年を経ても勢いを保つ松原は、なお行く末に広い木陰を見せるだろう、と松に重豪の長寿と恵みを重ねて祝う。本文に作者の実名署名はなく、朱注が松平越中守定永夫人と示す。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2561 戸沢正親後室寿歌
戸沢正親後室が島津重豪へ贈った寿歌。いまの老いの坂はまだ麓にあたり、これから登る寿命は雲の上にまで及ぶだろう、とさらに長い寿を願う。本文に作者の実名署名はなく、朱注が戸沢上総介正親後室と示す。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で表示する。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2562 戸沢い代子寿歌
い代子が島津重豪へ贈った寿歌。君の繁栄には限りがなく、遠い先の老いも楽しむその寿命を称えて祝う。作者名は別紙にあるい代子と記され、朱注が戸沢大和守正胤夫人と補う。目録標題は戸沢い代子寿歌。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2563 戸沢ひて子寿歌
ひて子が島津重豪へ贈った寿歌。鶴亀の保つ長い寿命の末までも、尽きない君の世はめでたいと詠み、重豪の長寿と繁栄を祝う。作者名は別紙にあるひて子と記され、朱注が戸沢大和守正胤の娘と示す。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で表示する。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2564 真田幸貫夫人寿歌
真田幸貫夫人が島津重豪へ贈った寿歌。今年から幾度も春を重ねる景色を、老木の松の陰に見るだろうと詠み、松に託して重豪の今後の長寿を願う。本文に作者の実名署名はなく、朱注が真田伊豆守幸貫夫人と示す。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2565 のふ子寿歌
のふ子が島津重豪へ贈った寿歌。八十歳を越えたこの春の花よりも衰えない君の年齢は、さらに幾世を重ねるのだろうと詠んで長寿を祝う。作者名はのふ子で、朱注は別紙にある旨を示す。本文には姓や続柄の注記がないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で表示する。天保三年の米寿祝賀作品群…
追録7-No.2566 堀親宝夫人寿歌
堀親宝夫人が島津重豪へ贈った寿歌。限りない老いの坂を幾千度も安らかに越えていける君と称え、長寿と健やかな老後を願う。本文に作者の実名署名はなく、朱注が堀大和守親宝夫人と示す。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日は記されない。
追録7-No.2567 諏訪忠恕夫人寿歌
れつ子が島津重豪へ贈った寿歌。幾度も春を繰り返し年を経ても老いない門の青柳の糸に、重豪の長寿を重ねて祝う。作者名は別紙にあるれつ子と記され、朱注が諏訪伊勢守忠恕夫人と示す。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で表示する。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日はない。
追録7-No.2568 ふさ子寿歌
ふさ子が島津重豪へ贈った寿歌。千世を経る浜の真砂を手本として年齢を重ねようと詠み、老いの友となる鶴に長寿を託す。作者名は別紙にあるふさ子と記される。本文に姓や続柄の注記はなく、記名どおりに保持する。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日はない。
追録7-No.2569 た嘉子寿歌
たか子が島津重豪へ贈った寿歌。君の齢が蓬山とともに動くことなく続くようにと祝意を置き、永続する長寿を願う。作者名は別紙にあるたか子と記され、目録標題はた嘉子寿歌。本文に姓や続柄の注記はなく、本文の記名と目録表記を分けて保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に…
追録7-No.2570 しな子寿歌
しな子が島津重豪へ贈った寿歌。父母をいう「たらちね」の老いの楽しみが限りないため、万代と祝っても飽きないと詠む。作者名は別紙にあるしな子と記されるが、本文に姓や具体的な続柄を示す注記はないため、歌の表現と人物関係の確定を分けて記録する。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的…
追録7-No.2571 ます子寿歌
ます子が島津重豪へ贈った寿歌。父母をいう「たらちね」の老いを養う滝川の水が、千世万代にわたり絶えず流れるよう願う。歌の表現から具体的な親子関係は断定しない。作者名は別紙にあるます子と記され、本文に姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の…
追録7-No.2572 こう子寿歌
こう子が島津重豪へ贈った寿歌。年ごとにますます栄える老松の千代を祝う鶴の羽衣を詠み、松と鶴に重豪の長寿を託して祝う。作者名は別紙にあるこう子と記され、本文に姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日はない…
追録7-No.2573 みさ子寿歌
みさ子が島津重豪へ贈った寿歌。常盤の松に契って、万代にもなお栄える君を祝う、と変わらない松の緑に重豪の長寿と繁栄を重ねる。作者名は包紙にあるみさ子と記され、本文に姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日…
追録7-No.2574 より子寿歌
より子が島津重豪へ贈った寿歌。君の寿を知って、庭の松の枝には十返りの花が咲くだろうと詠み、松の長い寿命に重豪の今後の長寿を重ねて祝う。作者名は別紙にあるより子と記され、本文に姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、…
追録7-No.2575 さと子寿歌
さと子が島津重豪へ贈った寿歌。十返りの花をこの日から松の枝に契り、君は幾世もの年月を経るだろうと詠んで、さらに長い寿を願う。出典表示は冊子907頁下段左端、歌と作者名は908頁上段右側へ続く。作者名は包紙にあるさと子と記され、本文に姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と…
追録7-No.2576 しつ子寿歌
しつ子が島津重豪へ贈った寿歌。幾年もますます栄える松の枝に、君の年齢が千世に続くことを託して祝う。作者名は別紙にあるしつ子と記され、姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日はない。
追録7-No.2577 順子寿歌
順子が島津重豪へ贈った寿歌。鶴亀の千世万代の寿を君に託し、さらに幾度も年を重ねることを願う。作者名は別紙にある順子と記され、姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在の表示は「全上」。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、具体的な月日はない。
追録7-No.2578 とき子寿歌
とき子が島津重豪へ贈った寿歌。八十八歳の坂を越えても行く末はなお遠く、さらに春を重ねようと詠み、長寿を祝う。作者名は別紙にあるとき子と記され、姓や続柄の注記はないため記名をそのまま保持する。正文所在は前掲作品と同じことを「全上」で示す。天保三年の米寿祝賀作品群に属し、歌中に八十八歳と春を詠むが、具体…
追録7-No.2579 佐川消息
佐川が濱江へ送った消息。證常樂院の十三回忌にあたり、年月が経ったことにさまざまな思いを寄せ、御台様の機嫌を伺う。榮翁こと島津重豪から御台様へ塗重一組が内々に献上され、ありがたく思って受け取られた旨を伝える。この件について挨拶をよろしく伝えるよう申し添える。末尾に濱江宛の「御こたへ」と佐川署を置く。出…
追録7-No.2580 徳川家斉御内書
徳川家斉が松平榮翁こと島津重豪へ送った端午祝儀の御内書。重豪から帷子と単物が到来し、喜んで見た旨を述べる。詳しいことは水野出羽守が伝えると記す。五月二日付で家斉御判を伴い、年次は朱注の天保三年。品物の数量は本文に記されない。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。
追録7-No.2581 水野忠邦書状
水野越前守忠邦が松平榮翁こと島津重豪へ送った端午祝儀の返書。重豪が使者をもって帷子と単物を献上し、披露したところ喜ばれたことを知らせる。五月二日付、忠邦の判を伴い、年次は朱注の天保三年。本文は前頁の「全上」から次頁上段の正文・日付・署宛へ続く。同日付のNo.2580が家斉の御内書であるのに対し、本書…
追録7-No.2582 豊見城朝春起請文前書
豊見城王子朝春が、前年に羽地王子の跡役を命じられたことを受けて提出した、霊社神文の前書五条。役を継いだことへの感謝を述べ、第一にその任命をありがたく思うと誓う。第二に「不新儀」があっても斉興・重豪・斉宣・斉彬へ逆意を抱かず、忠義に励むとする。第三に国王を疎略にせず、国内と付属島々の政道を正し、国法を…
追録7-No.2583 斉興大隅守ト改称ス
天保三年夏五月十八日に、島津斉興が大隅守と改称したことを記す短い記事。出典は斉興公御譜中。本文は改称日と新しい官名を示すのみで、改称の理由や命令の経緯、旧官名は記されない。
追録7-No.2584 斉彬豊後守ト改称ス
天保三年壬辰五月十八日、島津斉彬が豊後守へ改名したことを記す記事。出典は斉彬公御系図中。本文は改名日と新しい官名を示すのみで、理由や命令の経緯、旧官名は記されない。No.2583は斉興の大隅守への改称で、本記事は斉彬について記す。
追録7-No.2585 佐川消息
佐川が濱江へ送った贈答の消息。将軍家の人々が機嫌よく過ごしていることを喜び、榮翁こと島津重豪へ、御台様から例年どおり贈られた粽の「御居り一たい」と、別に小重三重を挙げる。重豪が長久繁昌を保っていることを祝い、末尾に濱江宛と佐川署を置く。出典は重豪公御譜中、写正文は文庫所在と表示される。年次は朱注の天…
追録7-No.2586 佐川消息
佐川が濱江へ送った返答の消息。将軍家の人々と御館様が健やかであることを喜び、氷室の送り物が例年どおり遣わされ、その取扱いをよろしく取り計らうよう求める。年月を重ねる祝意と長久への願いを述べ、末尾に濱江宛と佐川署を置く。本文には送り物の具体的な品名や数量は記されない。年次は朱注の天保三年で、月日はない…
追録7-No.2587 瀧山外二名連署消息
花町・梅溪・瀧山の三名が松平榮翁こと島津重豪へ送った連署消息。将軍家の人々が健やかに過ごしていることを喜び、重豪の当日の誕生日を祝う。その祝儀として、御台様から肴一折が内々に下されるので、心得てよろしく伝えるよう申し添える。重豪の長久繁昌を願い、末尾に三署と重豪宛を置く。年次は天保三年の注で、本文は…
追録7-No.2588 水野忠成書状
水野出羽守が松平榮翁こと島津重豪へ送った書状。端午の御内書を渡すので、翌日の五半時に江戸城へ家来を差し出すよう求める。本文は六月二十四日付、年次は朱注の天保三年。署名は官名のみで、目録標題は水野忠成書状。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。
追録7-No.2589 大久保忠真書状
大久保加賀守忠真が松平榮翁こと島津重豪へ送った献上の返書。今朝、重豪から鯣(するめ)一箱が献上され、披露したところ喜ばれたことを知らせる。六月二十七日付、忠真の判を伴い、口裏にも大久保加賀守忠真と記す。年次は朱注の天保三年。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示され、前頁の出典列から次頁の正文・署…
追録7-No.2590 本荘宗発書状
本荘伯耆守宗発が松平榮翁こと島津重豪へ送った献上の返書。今朝、重豪から鯣(するめ)一箱が献上され、披露したところ喜ばれた旨を伝える。六月二十七日付、宗発の判と口裏署名を伴い、年次は朱注の天保三年。本文はNo.2589の忠真書状と同文だが、差出人・判・口裏は宗発の別書状として整理する。
追録7-No.2591 たき山外二名連署消息
花町・梅溪・たき山の三名が松平榮翁こと島津重豪へ送った連署消息。厳しい暑さの中でも重豪に障りがないことを喜び、将軍家の人々も機嫌よく過ごしていると伝える。暑中の贈り物として御台様から越後縮五反が内々に下されるので、心得てよろしく伝えるよう申し添える。末尾に三署と重豪宛を置く。年次は朱注の天保三年で、…
追録7-No.2592 松平康任書状
松平周防守康任が松平榮翁こと島津重豪へ送った生見玉祝儀の返書。重豪から黄金十両が献上され、披露したところ喜ばれた旨を伝える。七月六日付、康任の判を伴い、口裏にも松平周防守康任と記す。年次は朱注の天保三年。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。
追録7-No.2593 水野忠邦書状
水野越前守忠邦が松平榮翁こと島津重豪へ送った生見玉祝儀の返書。重豪から黄金十両が献上され、披露したところ喜ばれたことを知らせる。七月六日付、忠邦の判と口裏署名を伴い、年次は朱注の天保三年。No.2592の康任書状と同文だが、署名・判・口裏は忠邦の別書状として整理する。前頁の「全上」から次頁の正文と署…
追録7-No.2594 佐川消息
佐川が濱江へ送った生身玉祝儀の返答消息。重豪への祝意を述べ、御鉢盛、献上の品々、祝いの膳の品々を挙げ、榮翁こと島津重豪へ受け取らせるよう求める。品名や数量の詳細は本文にない。重豪の長久繁昌を願い、よろしく伝えるよう結ぶ。末尾に天保三年の朱注、濱江宛、佐川署を伴うが、月日は記されない。出典表示は「全上…
追録7-No.2595 佐川消息
佐川が濱江へ送った生身玉祝儀の消息。長久繁昌を祝い、先方の書面へ返答する。将軍家の人々と御館様が健やかで、祝儀を行っていることを喜ぶ。その祝儀として、御台様から榮翁こと島津重豪へ下される品に、文庫内の御嶋越後一反と白さらし一反、さらに箱肴一箱を挙げる。末尾に濱江宛、佐川署、天保三年の朱注を置く。月日…
追録7-No.2596 たき山外二名連署消息
花町・梅溪・たき山の三名が松平榮翁こと島津重豪へ送った連署消息。将軍家の人々が機嫌よく、生身玉の祝儀を行っていることを伝える。その祝儀として御台様から肴一折が下されるので、心得てよろしく伝えるよう申し添える。重豪の長久繁昌を祝い、末尾に三署と重豪宛を置く。年次は朱注の天保三年で、月日は記されない。
追録7-No.2597 松平康任書状
松平周防守康任が松平榮翁こと島津重豪へ送った七夜祝儀の返書。溶姫君の七夜の祝いに重豪から鯛一折が献上され、披露したところ喜ばれたことを伝える。溶姫には家斉女の注がある。七月十一日付、康任の判と口裏署名を伴い、年次は朱注の天保三年。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。本文は同頁上段左端から…
追録7-No.2598 たき山外二名連署消息
花町・梅溪・たき山の三名が松平榮翁こと島津重豪へ送った連署消息。将軍家の人々が健やかで、当日の諏訪祭礼の祝儀を行っていることを喜ぶ。その祝儀に伴い御台様から鯛一折が内々に下されるので、心得てよろしく伝えるよう申し添える。重豪の長久繁昌を祝い、末尾に三署と重豪宛を置く。年次は朱注の天保三年で、本文は「…
追録7-No.2599 佐川消息
佐川が濱江へ送った返答の消息。将軍家の人々が機嫌よく過ごしていることを喜び、例年どおり榮翁こと島津重豪へ下される品として、御居り蓮飯と「さし鯖」を挙げる。重豪の長久繁昌を祝い、末尾に濱江宛と佐川署を置く。品物の数量は本文に記されない。年次は朱注の天保三年で、月日はない。出典所在は「全上」とする。
追録7-No.2600 重豪御鷹ノ雲雀ヲ拝領ス
秋八月十五日、幕府から使番の角南刑部国英が遣わされ、島津重豪へ鷹の雲雀が下賜されたことを記す記事。重豪には事情があったため斉彬が代わって受け取り、その日のうちに老中邸へ赴いて謝恩した。出典は重豪公御譜中。目録標題は鶴の拝領とするが、本文の品名は雲雀であり、両表記の異同を保持する。年次は天保三年の記事…
追録7-No.2601-1 記録奉行願書
記録奉行らが系図調査に必要な誕生日の確認を求めた前書。大信院こと重豪以降の系譜を提出する命を承知したが、信濃殿から渡された生年月日の書付では、善次郎の出生が文政六年正月とあるだけで日がないため、調べて付箋で知らせるよう求める。文政六年未五月十一日付で、篠原善助ら六名を列記し、江田五郎左衛門を添役、善…
追録7-No.2601-2 島津重豪・同斉宣・同斉興子女出生記
重豪・斉宣・斉興の子女に関する出生一覧と包紙・収納注。高輪の於寿・淑姫・貢姫、白金の勝之進・清二郎・瑞姫・幸姫・報七郎・夙之丞・信八郎・知姫、太守の順姫・又次郎・智姫・無名男子・珍之助・唯七郎・善次郎・濤姫の20名を記す。文化十二年から文政十三年の生年月日と母親を記し、於寿の年月日・母、順姫と無名男…
追録7-No.2602 中山王尚育幕府ニ使ヲ上ス
尚灝の隠居と尚育の継統により、天保三年に幕府へ謝恩使を派遣した記事。正使は豊見城王子朝春、副使は澤岻親方安度で、六月十三日に鹿児島へ着いた。朝春が八月二十七日に病没したため、普天間親雲上朝典を正使とし、斉興は島津但馬久風に両使を伴って江戸へ行くよう命じた。九月朔日に鹿児島を発ち、十一月十六日に江戸へ…
追録7-No.2603 中山王尚育幕府ニ使ヲ上ス
尚育の謝恩使として豊見城王子を正使、澤紙親方を副使に立てた天保三年の記事。九月朔日に琉球使を送り、斉興は陸路、島津但馬久風らは船を監護したと記す。権崎で王子が病み十六日に没したため、尚育の命を伝えて宇治原親雲上を正使の豊見城王子とし、禄親雲上を謨議官に召した。宇治原には王子の弟善天、禄親雲上には官名…
追録7-No.2604 徳川家斉御内書
徳川家斉が松平榮翁こと島津重豪へ送った重陽祝儀の御内書。重豪から小袖一重が到来したことを喜び、詳しいことは大久保加賀守が伝えると記す。九月七日付で家斉御判を伴い、年次は朱注の天保三年。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。
追録7-No.2605 本荘宗発書状
本荘伯耆守宗発が松平榮翁こと島津重豪へ送った重陽祝儀の返書。重豪が使者をもって小袖一重を献上し、披露したところ喜ばれた旨を知らせる。九月七日付で宗発の判を伴い、年次は朱注の天保三年。前の家斉御内書と同じ献上品を扱うが、本書は披露後の意向を伝える別書状。本文は前頁下段左端の「全上」から次頁上段右側の正…
追録7-No.2606 大久保忠真書状
大久保加賀守が松平榮翁こと島津重豪へ送った書状。重陽の御内書を渡すので、翌日の五半時に江戸城へ家来を差し出すよう求める。十月二十日付、年次は朱注の天保三年。署名は官名のみで、目録標題は大久保忠真書状。出典は重豪公御譜中、正文は文庫所在と表示される。
追録7-No.2607 斉興昇進ノ恩ヲ謝ス
十一月二日、斉興が登城して老中から白書院へ召され、正四位下に叙せられた記事。琉球使者の来朝により将軍がこれを賞したと説明する。重豪も留守居を老中・若年寄・田沼玄蕃頭意正の邸へ遣わして謝恩し、十四日に老中奉書、翌日に斉興が白書院で拝謁したという。斉興は将軍と亜相公へ数品を献じ、重豪も物頭兼右筆頭岩切彦…
追録7-No.2608 斉興正四位下ニ進ミ謝恩ス
天保三年冬閏十一月二日、斉興が登城して老中から白書院へ召され、正四位下に叙せられた記事。琉球使者の来朝を将軍が賞したためと説明する。十四日に老中奉書で斉興が召され、その翌日に登城して白書院で将軍に拝謁し、将軍家斉と世子家慶へ数品を献上して謝恩したと記す。出典は斉興公御譜中。No.2607は十一月、本…
追録7-No.2609-1 島津斉興叙正四位下口宣案
従四位上源斉興朝臣を正四位下に叙する口宣案。天保三年後十一月二日付、上卿は徳大寺大納言で、本文は「宜叙正四位下」、奉者は藏人頭左中辨藤原正房と記す。口裏に口宣案、右一通と表示される。出典は旧御番所御文書三番箱中。前段の記事の叙位理由・謝恩の経緯と、本書の位階授与の文言を分けて整理する。
追録7-No.2609-2 上卿職事等書立
斉興の叙位に関わる上卿・職事などを短く列記する書立。上卿を徳大寺大納言、職事を萬里小路頭左中辨とし、薩摩中将の表記と「右一通」を置く。本文に年月日の記載はなく、前の後十一月二日付口宣案と並ぶ関係資料として記録する。口宣案の位階授与文とは別に、役職を記す書立である。
追録7-No.2609-3 幕府指図書
松平大隅守に対し、今回の加階の命令は特別な思召によるものであり、以後の先例にはしない旨を心得るよう伝える指図書。「今度加階被仰出候儀者別段之思召ニ候條、以後之例ニ者被心得間敷候」と記し、末尾に右一通と表示する。本文に差出人名や年月日はなく、斉興を正四位下に叙する口宣案・位記と並ぶ資料として保持する。
追録7-No.2609-4 島津斉興叙正四位下位記
従四位上源朝臣斉興を正四位下に叙する位記。中務での兵欄・羽衛の職務に精誠を尽くすことを述べ、栄級を申べ、前件に従い主者が施行するよう命じる。天保三年閏十一月二日付で、二品行中務卿部仁親王宣、中務大輔卜部朝臣行學奉、中務少輔卜部朝臣久雄行を記し、大納言・中納言などの公卿の名と官位を列記する。「制書如右…
追録7-No.2610 佐川消息
佐川が栄翁の機嫌と健勝を喜び、引き続く健康を祝う消息。御金五拾箱(本ノママ)と「たい一折」を挙げ、御台様から栄翁への内々の贈物として花町が世話をし、この日回送したと伝える。花町の心遣いに対する礼を翌日花町へ自分から述べる予定とし、寒気の強い時節に用心するよう気遣って長寿を祝う。追記ではこの日の受取を…
追録7-No.2611 瀧山外二名連署消息
花町・梅たに・瀧山がまつ平栄翁様人々御中へ送った連署消息。相手の不快の様子を詳しく聞いたことに謝意を示し、上の方々の機嫌がよいことを喜ぶ一方、相手の不快がいかなる様子かを気遣う。寒気の強い時節に塗重一組を内々に贈ることを伝え、御台様から何も心得てよく申すよう命じられた旨を述べる。署名は本文の花町・梅…
追録7-No.2612 佐川消息
佐川の消息と同じ番号内に収められた別消息。前半は長久繁昌を祝い、大隅守の位階昇進を喜ぶ。公方・内府・大納言・御台・御簾中へ大隅守・栄翁・溪山・豊後守・英姫から目録の通り献上物を贈り、滞りなく済んで上様をはじめ皆が満足したと報告する。濱江様人々御中宛、佐川署、朱書の天保三年を置く。別段芝への説明に、大…
追録7-No.2613 佐川消息
大隅守の昇進に伴い、飛鳥井・花町への内々の贈物を覚書の通り受け取り、自分もいただいたことへの謝意を述べる佐川の返事。蘭江様・瀧津様人々御返事宛、朱書天保三年。続く「并ニ寫し」は、大隅守の位階に関して飛鳥井・花町へ多くの品が送られたことへの礼を述べ、大隅守・栄翁・溪山への「肴鯛二枚居一おりツゝ」と記す…