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『旧記雑録』前編・後編・附録10冊と追録1~8(暫定版)、『旧記雑録拾遺 伊地知季安著作史料集1~9』『家わけ1』(暫定版)、関連史料(外伝)『島津世禄記』の46,754件を横断検索できます。検索範囲は史料群・巻を組み合わせて選べます。結果は50件ずつ表示します。

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40 件 (全巻)/ 1–40件を表示

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後編2-No.1038文書確認度 高

入来院重時知行宛行状

安藤二介に関する算用として、百石を田中源介へ遣わすことを入来院重時が認めた知行宛行状。 同日付の三通のうち最大の石高で、給付対象と数量を明記した家中の配分文書。

登場人物
入来院重時、安藤二介、田中源介
宛先
田中源介
キーワード
入来院重時、安藤二介、田中源介、知行宛行、算用、百石、石高、天正二十一年
後編2-No.1039文書確認度 中

入来院重時知行宛行状

安藤二介に関係する一か所について、春口屋敷用として「三十三反こたか先地石」を勝田平左衛門尉へ遣わすことを認める。 同日付の宛行状の中でも、屋敷用途と土地・数量の表現を具体的に示す文書。

登場人物
入来院重時、安藤二介、勝田平左衛門尉
宛先
勝田平左衛門尉
キーワード
入来院重時、安藤二介、勝田平左衛門尉、知行宛行、春口屋敷、三十三反、屋敷用、天正二十一年
後編2-No.1040文書確認度 高

入来院重時知行宛行状

安藤二介に関する算用として、三十石を勝田源左衛門尉へ遣わすことを入来院重時が認める。 百石・屋敷用土地の宛行状と同日に出された一通で、受給者と石高の違いを比較できる。

登場人物
入来院重時、安藤二介、勝田源左衛門尉
宛先
勝田源左衛門尉
キーワード
入来院重時、安藤二介、勝田源左衛門尉、知行宛行、算用、三十石、石高、天正二十一年
後編4-No.181文書確認度 高

島津惟新書状

島津義弘(惟新)がゆの殿に、世継ぎに関わる縁談について返答した書状。弥二郎を望む意向を承知した一方、藤二郎の妹との縁組について少将殿から話を受けているため、まず少将殿へ内意を伝えて返事を得たうえで、その意向に従って取り計らうよう述べ、弥八郎や平松への伝達にも触れる。

登場人物
島津義弘(惟新)、ゆの殿、少将殿、弥二郎、弥八郎、藤二郎、藤二郎の妹
宛先
ゆの殿
キーワード
島津義弘、惟新、ゆの殿、世継ぎ、縁談、弥二郎、藤二郎、藤二郎の妹、少将殿、弥八郎、平松、内意、返事、取り計らい
附録2-No.251文書確認度 高

島津惟新書状

入来院家の世継ぎに弥一郎重高を望む意向を良縁と評価し、藤二郎妹との縁組話が平松方へ未通達であるうちに、船本に滞在する少将へ内意を伝えて了承を得るよう急がせた書状。

登場人物
島津惟新、入来院重時、入来院重高、島津少将、藤二郎妹
宛先
入来院重時
キーワード
島津惟新、入来院重時、入来院重高、世継ぎ、養子、弥一郎、藤二郎妹、縁組、島津少将、家督
追録8-No.689-2暗殺の重なる状況への取締通知・裁判所照会と交付廻達注旧記雑録暫定版確認度 中

暗殺が止まらないとの趣旨で厳重取締を伝え、裁判所への照会と諸藩の監督を求める

近来諸所に暗殺があり布告してもなお止まらず、重ねて済まし難いとして一層厳重な取締を命じる旨を伝える。諸藩に心得違いの者はいないはずだが、各所に多人数が詰めているので十分に監督を行き届かせるよう求める。取締は裁判所にも命じてあるため、承知の上で相談して取り計らうよう付記し、本文末は三月。首尾注は、朔日に太政官代へ重臣・留守居の内から出頭するよう刑法局から廻状が届き、隈元敬一郎が出て五条少納言から渡されたこと、触下にも写しで廻達するよう求められて処置した旨の、新納嘉藤二から伊勢様への首尾書があると記す。その首尾書正文は略す。

登場人物
太政官代、裁判所、諸藩・多数の在京者、刑法局、留守居付役隈元敬一郎、五条少納言(交付者)、新納嘉藤二、伊勢様
宛先
諸藩の取締側への通知(具体宛名不記)、末首尾は新納嘉藤二から伊勢様
キーワード
原689の2近来諸所暗殺布告なお止まず重畳厳重取締諸藩心得違警戒大勢詰込精々監督裁判所承合三月辰朔日太政官代重臣留守居刑法局廻状隈元敬一郎五条少納言書付写触下廻達新納嘉藤二伊勢首尾略
追録8-No.691-3列奉行の脇路通行について道筋警衛への周知通知旧記雑録暫定版確認度 中

加州・薩州・長州へ、翌日の行幸で列奉行が脇路を通る可能性を警衛側へ伝えるよう求める

明九日の行幸に際し、列奉行が脇路から通行することもあり得るため、道筋の警衛側へ心得として伝えておくよう加州・薩州・長州へ求める。三月八日付。末注は、辨事局からの呼出しで隈元敬一郎が出て松室甲斐から書付一通を渡され、毛利側へ廻達し写しを添えたことについて、同日新納嘉藤二から紘様への首尾書があると記す。

登場人物
加州・薩州・長州、列奉行、道筋警衛担当、辨事局、留守居付役隈元敬一郎、御用掛松室甲斐、毛利様、新納嘉藤二、紘様
宛先
加州・薩州・長州。末首尾は新納嘉藤二から紘様
キーワード
原691の3加州薩州長州明九行幸列奉行脇路通行可能御道筋警衛心得周知三月八辨事局隈元敬一郎松室甲斐一通毛利廻達写添辰三月八新納嘉藤二紘様首尾
追録8-No.695-3在京諸侯の定例参内・毎月天機伺いと装束、日々用務伺いの暫定取扱い通知旧記雑録暫定版確認度 中

五節句・朔日の祝詞参内と毎月一度の天機伺い、初回・二度目以降の装束を定める

在京諸侯は五節句と毎月朔日に祝詞のため参内し、毎月一度ずつ、二十九日を除いて都合のよい日に天機を伺うよう伝える。参内の着服は、上京初回には官位のある者が衣冠・直垂を選び、無官の者は素直垂を着る。二度目以降は直垂・上下を任意に用い、羽織袴は禁止とする。追書は、近来申合わせて日々禁中仮建所に用務伺いで出る者は、規則ができるまで当分従前どおり心得るとする。本文末は三月。三月十九日に急な太政官代への召出しで書付を受け、触下へ廻達した旨の、新納嘉藤二から伊勢殿への首尾注がある。

登場人物
在京諸侯、官位のある者・無官の者、日々禁中仮建へ御用伺いに出る者、太政官代、非蔵人松尾伯耆、留守居新納嘉藤二、伊勢殿
宛先
在京諸侯・用務伺い出仕者等、末首尾は新納嘉藤二から伊勢殿
キーワード
原695の3五節句毎月朔日在京諸侯祝詞参内毎月壱度廿九之外勝手天機初回官位有衣冠直垂無官素直垂二度目直垂上下任意羽織袴禁日々禁中仮建御用伺規則まで従前三月辰十九太政官代召出非蔵人松尾伯耆書付触下廻達御留守居新納嘉藤二伊勢首尾
追録8-No.729五月十五日の上野戦を報じる薩州藩届書写旧記雑録暫定版確認度 中

新納嘉藤二が上野戦の部隊行動と戦況を七月2日に届ける

太政官日誌中にある薩州藩届書写。五月十五日未明に大下馬へ集まり、西郷吉之助の指揮で命を待ち、六ツ時過ぎに湯島へ進んだと記す。小倉壮九郎の一番遊撃半隊・川路正之進らの足軽隊八十人ほどが上野正面へ、飯牟禮喜之助の大砲隊が砲五門で黒門口御徒町へ進み、鈴木武五郎・篠原冬一郎らの小銃隊等も戦ったと報じる。黒門の台場は堅く、本郷側の長州・肥前・肥後・久留米の戦闘と火箭・町家の火災を述べ、不忍池の堤側から突入した藤堂・因州勢と薩藩鈴木隊の山内戦を記す。本郷側の長州・大村・佐土原等は根岸辺でも戦い、朝六字頃から五字頃まで続き、戦死・負傷も相応あったとの江戸からの報を受けたとして、七月二日に新納嘉藤二が届ける。戦況・火災原因・死傷は届書の報告に帰属させる。

登場人物
西郷吉之助、長州・大村・佐土原・藤堂・因州・肥前・肥後等、薩藩一番遊撃半隊小倉壮九郎、足軽隊川路正之進等、小銃一番隊鈴木武五郎・三番隊篠原冬一郎(国幹原注)、大砲隊飯牟禮喜之助、新納嘉藤二・薩摩少将、相手を賊兵と呼ぶ届書側
宛先
届書の受け手(個別宛名不記)
キーワード
原729太政官日誌薩州届写五月十五大下馬西郷吉之助湯島本郷黒門御徒町小倉壮九郎遊撃半隊川路正之進足軽八十人計飯牟禮喜之助砲五門鈴木武五郎一番篠原冬一郎国幹三番長州肥前肥後久留米火箭町家火災不忍池藤堂因州突入根岸大村佐土原朝六字五字戦死手負数不記七月二薩摩少将内新納嘉藤二
追録8-No.741-2太守の帰国暇の書付交付を主殿へ報告する首尾書旧記雑録暫定版確認度 中

新納嘉藤二が小野半左衛門の出頭と太守帰国暇の書付受取を報じる

太守の国許への暇を命じられた件につき、非蔵人口からの呼出に出頭し、大原左馬頭から書付一通を渡されたので報告しておく旨を述べる。この用務を留守居附役勤小野半左衛門が勤めたことを、辰六月八日に新納嘉藤二が主殿へ知らせる。

登場人物
太守、非蔵人口、大原左馬頭、留守居附役勤小野半左衛門、新納嘉藤二、主殿様
宛先
主殿様
キーワード
原741の2書付一通太守国許御暇非蔵人口呼出大原左馬頭御渡小野半左衛門留守居附役新納嘉藤二辰六月八主殿右一通
追録8-No.741-3参内軍列叡覧・賜品と急報による進発変更を報じる首尾書旧記雑録暫定版確認度 中

新納嘉藤二が六月5日の参内・賜品受領と兵隊進発の変更、礼の取次を報告する

天杯、錦御旗一流、御剣一振、扇子一本、反物一疋、勅筆御写一通、御直衣一領、御襯袖(ママ)一領、書付を添えた金三万両、達書一通の一覧を掲げる。当初は六月五日の辰刻に参内し、そのまま東征へ出馬して南門で軍列を叡覧する予定と承知していたとする。細袖細袴の軍装で議定職の席へ通り、天杯を頂き、中山前大納言を通じ賜品を受けたと報じる。勅筆は拝見後返上して御写を受け、酒肴を頂いた後、江戸大総督府の急報により太守の進発は追って沙汰し兵隊だけを直ちに出す旨が伝えられたとする。南門で軍列叡覧が済み七ツ時に帰殿し、賜品の礼を岩倉側が取り次ぎ奏聞したこと、中将側の礼も重臣と雑掌を通じたことを記す。私も供を務めたとして、辰六月五日に新納嘉藤二が主殿へ報告する。

登場人物
太守、中将、主上、中山前大納言(忠能原注)、正親町三條(実愛原注)、岩倉右兵衛督・岩倉側雑掌、江戸大総督府、留守居附役才領、新納嘉藤二、主殿様
宛先
主殿様
キーワード
原741の3天杯錦旗一流剣一振扇一本反物一疋勅筆御写一通直衣一領襯袖ママ一領金三萬両書附達一通辰刻参内軍装細袖細袴議定席中山忠能勅筆拝見返上御写正親町三條実愛酒肴江戸急報太守進発追沙汰兵隊直繰出南門叡覧七ツ帰殿才領岩倉礼取次奏聞中将重臣礼私供辰六月五新納嘉藤二主殿
追録8-No.746-5五月二十日の参内・書付受領・乗馬叡覧と礼不要を伝える首尾書旧記雑録暫定版確認度 中

新納嘉藤二が参内、議定職免と書付受領、乗馬叡覧・賞賜と礼の扱いを報告する

今日午半刻に召され衣冠で参内し議定の詰席へ通り、八景間で岩倉右兵衛督から別紙の書付と議定職免の書付を渡され承知したと記す。外様一同と御学問所の御前へ召され、馬術を叡覧に供し菓子・包物を頂き、七半時過ぎに帰殿したと報じる。礼の扱いを尋ねたところ申し上げるに及ばない旨を松室土佐から承知したこと、私も供を務めたことを、書付写を添え辰五月二十日に新納嘉藤二が主殿へ知らせる。

登場人物
太守、岩倉右兵衛督、外様一同、主上、松室土佐、新納嘉藤二、主殿様
宛先
主殿様
キーワード
原746の5旧ID746-4今日午半召衣冠車寄参内議定詰席八景別紙議定免岩倉右兵衛督書付受外様御学問所御馬術叡覧菓子包物七半帰殿礼不及松室土佐私供書付写辰五月廿新納嘉藤二主殿
前編2-No.1853文書確認度 高

犬追物手組

永正十一年十一月十九日の犬追物について、殿以下の参加者と検見・喚次を配列した手組。

登場人物
島津忠治、吉田若狭守、島津三郎太郎、島津能登守、竹田藤二郎、平田右馬助、税所左衛門尉、島津又六郎、伊地知周防守、石井中務少輔、島津十郎、廻兵部少輔、島津宮房、飛驒源二郎
宛先
—
キーワード
犬追物、手組、島津忠治、検見、伊地知周防守、喚次、飛驒源二郎、永正十一年、十一月十九日
追録8-No.737大田川・大谷地の戦闘届二件と新納嘉藤二の転送・死傷注旧記雑録暫定版確認度 中

薩藩の二件の戦闘届を、新納嘉藤二が七月2日に死傷注とともに届ける

太政官日誌中の薩州藩届写二件を収める。五月二十六日の届は、昨二十五日に二番・四番半隊と大垣・長州各二十人を大田川宿へ探索に出し、仙台側約百人を撃退して再屯集を防ぐため焼き払い、夕七時に白川へ引き取ったと報じる。二番隊東郷助之丞の戦死、四番隊堅山荘八の深手を記し、七月二日に新納嘉藤二が現地からの別紙を転送する。もう一件は五月十八日、島津式部の届で、昨十七日三字頃から大谷地村方面で二番・四番・足軽隊と大垣・土州が攻め、五字過ぎに相手が退き六字過ぎに引き揚げたとする。白川の要所を焼き払い、大谷地村の戦で十五六人位の死骸、ほかの山中の戦で四斤半大砲一挺と弾薬を分捕り、敵千人ほどがいたとの報を記す。浅手の西吉左衛門・美坂彦八、深手の松崎寛次を掲げ、これも七月二日に新納が届ける。戦況・死傷・概数は各届の報告として示す。

登場人物
薩藩二番隊・四番半隊・足軽隊、大垣・長州・土州、仙台側・敵勢(報告の評価)、東郷助之丞(二番隊戦死)、堅山荘八(四番隊深手)、島津式部(久々原注、二番隊)、西吉左衛門・美坂彦八(二番隊浅手)、松崎寛次(四番隊足軽深手)、新納嘉藤二・薩摩少将
宛先
薩藩各届・新納の届の相手(個別宛名不記)
キーワード
原737太政官日誌薩藩届五月廿六昨廿五二番四番半隊大垣長州二十人大田川仙台凡百撃退焼払白川夕七戦死東郷助之丞深手堅山荘八七月二新納五月十八昨十七三字大谷地二四足軽大垣土州五字退六字帰白川焼払死骸十五六山中四斤半大砲一挺弾薬敵千人計島津式部浅手西吉左衛門美坂彦八深手松崎寛次
追録8-No.674-3新納の兵引揚書付提出首尾(隈元代理、御官名書付表示)旧記雑録暫定版確認度 中

新納が隈元による松室伊勢への日田・長崎兵引揚書付の提出と披露予定を報じる

御官名の書付一通として、豊後日田・長崎に出している兵隊の人数引揚げに関する件を掲げる。松室伊勢へ持参して面会し差し出すと、披露する旨を聞いたと報じる。今日自分たちが差支えたため留守居付役隈元敬一郎がこの用務を勤めたとして、辰正月二十九日に新納嘉藤二が伊勢様へ首尾を知らせる。

登場人物
新納嘉藤二、伊勢様、御留守居付役隈元敬一郎、参与御役所非蔵人松室伊勢、御官名
宛先
伊勢様。添える書付の取次先は参与御役所非蔵人松室伊勢
キーワード
原674の3御書附一通御官名豊後日田長崎兵人数引揚参与御役所非蔵人松室伊勢持参面会提出披露予定私共差支御留守居付隈元敬一郎辰正月廿九新納嘉藤二伊勢様首尾
追録8-No.714山陰道鎮撫使警衛の免除沙汰と軍防局交付首尾書旧記雑録暫定版確認度 中

薩州の山陰道鎮撫使警衛を免じ、書付交付と川南東右衛門の借用を報告する

薩州に命じておいた山陰道鎮撫使の警衛を免じる旨を、三月二十九日付で伝える。書付一通を付し、軍防局に呼び出され出頭したところ、愛宕大夫が出会い別紙を渡したと報告する。また川南東右衛門には用務があるため、暫く西園寺殿が借用することになったので、その旨を伝えておいたと記す。留守居附役を遠武橘二が務める間の事情として報告を添え、新納嘉藤二が同日伊勢へ送る。

登場人物
薩州、山陰道鎮撫使、愛宕大夫(原表示)、軍防局、西園寺殿、川南東右衛門、新納嘉藤二、伊勢様、留守居附役遠武橘二
宛先
沙汰:薩州、首尾書:伊勢様
キーワード
原714雑録中薩州山陰道鎮撫使警衛被免三月廿九書付一通軍防局呼出愛宕大夫川南東右衛門御用西園寺暫借用遠武橘二留守居附役新納嘉藤二伊勢
追録8-No.724-3右兵衛督・中山前大納言の当職免と御前日参を命じる沙汰旧記雑録暫定版確認度 中

右兵衛督と中山前大納言の当職を免じ、別段の思召で御前日参を命じる

右兵衛督・中山前大納言を名書し、当職を免じ、別段の思召によって今後御前に日参するよう命じる。日付は閏四月二十日。御仮建所から渡された趣の、新納嘉藤二による閏四月二十三日の首尾書があると末に記す。

登場人物
右兵衛督、中山前大納言、朝廷側、新納嘉藤二
宛先
右兵衛督・中山前大納言
キーワード
原724の3右兵衛督中山前大納言被免当職別段思召自今御前日参閏四月廿日御假建所渡新納嘉藤二閏四月廿三首尾
追録8-No.592-2~6本文群(朝廷命令・御書取奏聞と京都留守居の受領報告)旧記雑録暫定版確認度 中

朝廷命令と京都留守居の受領・太守宛封書の伝送を収める五内容

原第592号の2~6を収める。原2は重大事・外夷の衆議と両役の取扱い、諸侯上京までの従前取締と早い上京命令。原3は去る十三日に渡した御書取を奏聞し、昨日十五日に御所から別紙どおり命じられたと伝える十月の書付。原4は建白趣意受容の詔写と京都留守居の届書四通との注を掲げ、国家の大事の見込を聞くため十二日・十三日四時に二条城へ出る指示、重役の参集、太守宛封物一通の受渡を報告する。卯十月十四日に内田仲之助・新納嘉藤二が帯刀へ知らせる。原5は外夷の衆議・諸大名の両役取扱いの書付を日野大納言の雑掌近藤外記から受け取った十六日内田の報告。原6は同日新納から、二条城で戸川伊豆守らと同席し、太守宛封書一通を国元へ早く送るよう命じられて渡されたとの報告。各命令・受領・伝送を区分し、重複する書付や封書の表示を合算しない。

登場人物
太守、朝廷両役、内田仲之助、新納嘉藤二、帶刀、傳奏日野大納言、雑掌近藤外記、遠武(留守居付役、名字留保)、戸川伊豆守、設楽岩次郎、板倉伊賀守、松平越中守、大樹
宛先
原2~4の外包松平修理大夫/原4~6報告は帯刀様
キーワード
原5922大事件外夷衆議両役当分取締上京令、原3十三御書取奏聞昨十五別紙御所命、原4建白受容詔写京都留守居届四通十二十三四時二条参集十万石以上太守封物一通卯十月十四内田仲之助新納嘉藤二帯刀、原5外夷書付日野近藤外記遠武受渡卯十月十六内田、原6太守封書一通国元伝送十六新納戸川設楽板倉松平越中
追録8-No.690本文群(英公使参内の門警固と仏公使下坂の警衛護送、首尾)旧記雑録暫定版確認度 中

英公使参内の御門警固を命じ、仏公使の下坂時の警衛と大坂までの護送を薩州へ求める

三月二日付の第一通知は、明三日午刻に英国公使が参内するので御門内外を警固するよう薩州へ命じる。軍務局への用務で永山左内が出て松室豊後から受け、請書を差し出すよう求められて提出した旨の、新納嘉藤次と記す伊勢様宛首尾注を伴う。第二通知は、仏国公使の警衛を引き受けている薩州に、下坂の中途警衛と必要な手当てを一切取り計らい、不都合なく大坂まで護送するよう求める。下坂の日は追って伝えるとし、三月二日に辨事御役所の書中で伝達された旨の、新納嘉藤二から伊勢様への首尾注がある。

登場人物
薩州、英・仏公使、太政官代軍務局・辨事御役所、留守居付役永山左内、非蔵人松室豊後、新納嘉藤次(第一首尾注)・新納嘉藤二(第二注)、伊勢様
宛先
通知二つとも薩州、首尾は新納から伊勢様
キーワード
原690雑録中薩州三月二明三午刻英公使参内御門内外警固軍務局永山左内松室豊後請書新納嘉藤次伊勢首尾仏公使下坂中途警衛手当一切取計大坂護送日限追達三月辨事役所三月二書中新納嘉藤二伊勢
追録8-No.691-1参内装束・時刻の指示と永山への交付首尾注旧記雑録暫定版確認度 中

衣冠・巻纓・差貫・帯剣の着用と明三日巳刻の参内を伝える

衣冠・巻纓・差貫・帯剣を着用し、明三日巳刻に参るよう伝える。三月二日に禁中の仮建から急な御用があり、永山左内が出頭したところ、勘解由小路弁から鴨脚和泉をもって書付を渡されたと記す。明日の参内は先日の仏・蘭参朝の節のとおりとの連絡もあり、その旨を申上げるよう伝えられたとして、新納嘉藤二から伊勢殿への首尾書が添う。

登場人物
勘解由小路弁様、非蔵人鴨脚和泉、永山左内、新納嘉藤二、伊勢殿、仏・蘭(先日の参朝への参照)
宛先
参内を求められる側(具体宛名不記)、末首尾は新納から伊勢殿
キーワード
原691の1雑録中衣冠巻纓差貫帯剣原表記着用明三巳刻御参三月二禁中仮建急御用永山左内勘解由小路弁鴨脚和泉書付先日仏蘭参朝同様新納嘉藤二伊勢殿首尾
追録8-No.693-1中原猶介の海軍参謀任命沙汰と交付注旧記雑録暫定版確認度 中

中原猶介を海軍参謀に任命し、隈元への書付交付を記す

中原猶介に海軍参謀を命じる三月十二日の沙汰で、尚勇の原注がある。末注は、同日に太政官代へ留守居一人が出頭するよう切紙が届き、出頭すると軍防局の松尾但馬から書付一通を渡されたこと、この用務を付役隈元敬一郎が勤めた旨の、新納嘉藤二から伊勢様への首尾書があると記す。

登場人物
中原猶介(尚勇原注)、太政官代・軍防局、非蔵人松尾但馬、付役隈元敬一郎、新納嘉藤二、伊勢様
宛先
中原猶介(任命沙汰)。首尾は新納から伊勢様
キーワード
原693の1雑録中中原猶介尚勇原注海軍参謀任命三月十二書付一通太政官代留守居一人切紙軍防局松尾但馬隈元敬一郎新納嘉藤二伊勢首尾
追録8-No.693-2本文群(先帝山陵参詣願・附札と提出交付首尾注)旧記雑録暫定版確認度 中

薩摩少将が十四日の先帝山陵参詣を願い、衣冠・直垂・狩衣いずれかでの参詣を附札が認める

明後十四日に先帝の山陵へ参詣したいと、三月十二日に薩摩少将が願い出る。島津忠義の原注がある。附札は「可為勝手」とし、衣冠・直垂・狩衣の内を着用するよう求める。末注は、同日に隈元敬一郎が持参して松尾伯耆に面会し、しばらく待つよう言われて再び会い、張紙のとおり仰せ渡されたとして附札を受け取った旨の、新納嘉藤二から伊勢殿への首尾書が添うと記す。

登場人物
薩摩少将(島津忠義原注)、先帝、留守居付役隈元敬一郎、辨事掛非蔵人松尾伯耆、新納嘉藤二、伊勢殿
宛先
参詣許可を取り計らう側(具体宛名不記)。首尾は新納から伊勢殿
キーワード
原693の2明後十四先帝山陵参詣願三月十二薩摩少将島津忠義附札可為勝手衣冠直垂狩衣着用同十二隈元敬一郎持参辨事掛松尾伯耆面会暫待再出会張紙仰渡新納嘉藤二伊勢首尾
追録8-No.694-1本文群(神祇官再興・神職取扱いと薩州大坂取締免・巡邏の二通)旧記雑録暫定版確認度 中

祭政一致の神祇官再興と神社神職の所属・願出を伝え、薩州の大坂職務を変更する

第一の通知は、王政復古を神武創業の始めに基づく祭政一致の制度への回復とし、神祇官の再興・造立を先に行い、追って祭典も興す旨を伝える。五畿七道へ布告し、諸家の執奏・配下の取扱いを止め、諸神社・神主・禰宜・祝・神部を神祇官に附属させ、官位その他の願いを同官へ出すよう求める。神社の取調べ・祭典を追って定めるが急務があれば訴え出てよいとする。第二の薩州宛通知は、大坂市中の取締を免じ、市中巡邏を命じる。各通末は三月。末注は、松室甲斐からの三月十三日の切紙で書付二通が留守居へ届き、遠武橘二が代役を勤めた旨の、新納嘉藤二から伊勢様への首尾書があると記す。

登場人物
朝廷・神祇官、諸家執奏、天下の諸神社・神主・禰宜・祝・神部、薩州、辨事掛非蔵人松室甲斐、留守居・付役遠武橘二、新納嘉藤二、伊勢様
宛先
第一は五畿七道の諸国・神社神職への布告、第二は薩州。末首尾は新納から伊勢様
キーワード
原694の1雑録中王政復古神武創業祭政一致制度回復神祇官再興造立祭典五畿七道布告諸家執奏配下止諸神社神主禰宜祝神部所属官位願神祇官諸社取調急務訴出三月薩州大坂市中取締免市中巡邏二通辨事掛松室甲斐三月十三切紙遠武橘二代役新納嘉藤二伊勢首尾
追録8-No.694-2酒井雅楽頭の入京・官位を止める通知と交付廻達注旧記雑録暫定版確認度 中

酒井雅楽頭の入京・官位停止を伝え、書付一通と太政官日誌一冊の交付・廻達を記す

酒井雅楽頭について「被止入京官位候事」として、入京と官位を止める旨を伝える。姫路藩主・忠績の原注があり、本文末は三月。交付注は、三月十三日に太政官代から急な出頭を求められ隈元敬一郎が出たところ、松室甲斐から書付一通と太政官日誌一冊を渡されたこと、触下へ写しで廻達した旨の同日新納嘉藤二から紘様への首尾書があると記す。

登場人物
酒井雅楽頭(姫路藩主・忠績原注)、太政官代、辨事局御用掛松室甲斐、付役隈元敬一郎、新納嘉藤二、紘様
宛先
通知は酒井雅楽頭についての沙汰(個別宛名不記)。末首尾は新納から紘様
キーワード
原694の2酒井雅楽頭姫路藩主忠績原注入京官位止三月辰十三太政官代急出頭隈元敬一郎辨事局松室甲斐書付一通太政官日誌一冊写触下廻達新納嘉藤二紘様首尾
追録8-No.699-2海軍天覧に備える天保山沖停泊・出帆留めの通知旧記雑録暫定版確認度 中

着坂する軍艦・蒸気船を天保山沖に留め、天覧終了まで出帆させないよう薩州へ命じる

行幸の上で海軍を天覧するため、軍艦・蒸気船が大坂へ着いたら天保山沖に碇泊させ、天覧が済むまで出帆を差し留めるよう薩州へ命じる。その趣旨を早く大坂へ伝えるよう但書で求める。三月十六日付。末注は、同日の軍防局の呼出しに隈元敬一郎が出頭し、松室豊前から書付を渡された旨の、新納嘉藤二から紘殿への首尾書があるとする。

登場人物
薩州、軍艦・蒸気船、軍防局、隈元敬一郎、御用掛松室豊前、新納嘉藤二、紘殿
宛先
薩州。末首尾は新納から紘殿
キーワード
原699の2大坂薩州行幸海軍天覧軍艦蒸気船着坂天保山沖碇泊天覧済まで出帆差留早大坂申遣三月十六軍防局隈元敬一郎御用掛松室豊前新納嘉藤二紘殿首尾
追録8-No.699-3薩摩少将への八幡近辺警衛通知と人数取扱いの首尾注旧記雑録暫定版確認度 中

八幡宿泊の近辺警衛を命じ、既定警衛人数で取り計らい別人数は不要と伝える

来る二十一日の親征・行幸で八幡に一泊するため近辺の警衛を命じ、場所は奉行坊城頭辨へ問い合わせるよう求める。俊政の原注を伴う三月十七日の通知。末注は、同日に松田遠江から書付を渡され、既に渡された警衛人数の内で宜しく取り計らい、別に人数を差し出す必要はない旨を遠武橘二が承知したことについて、新納嘉藤二から伊勢様への首尾書があると記す。

登場人物
薩摩少将、奉行坊城頭辨(俊政原注)、軍防局掛非蔵人松田遠江、遠武橘二、新納嘉藤二、伊勢様
宛先
薩摩少将。末首尾は新納から伊勢様
キーワード
原699の3薩摩少将来廿一親征行幸八幡一泊近邊警衛三月十七場所奉行坊城頭辨俊政原注軍防局松田遠江書付既定警衛人数内別人数不要遠武橘二承知新納嘉藤二伊勢首尾
追録8-No.700高松頼聰家来の京都巡邏受命を薩州へ知らせる通知旧記雑録暫定版確認度 中

行幸留守中の竹田街道・東洞院近辺巡邏を高松家来に命じた旨を薩州へ伝える

大坂行幸の留守中、竹田街道・東洞院近辺の巡邏を高松頼聰の家来に命じたので心得るよう薩州へ伝える。三月二十三日付。末注は、軍備局の用務で太政官代へ出るよう切紙が届き、赤井直之進が出て松尾豊前から渡された旨の、新納嘉藤二から紘殿への首尾書があると記す。

登場人物
薩州、高松頼聰と家来、太政官代・軍備局、赤井直之進、非蔵人松尾豊前(原表示)、新納嘉藤二、紘殿
宛先
薩州。末首尾は新納から紘殿
キーワード
原700雑録中大坂行幸留守中竹田街道東洞院近邊巡邏高松頼聰家来薩州三月廿三軍備局太政官代切紙赤井直之進非蔵人松尾豊前原新納嘉藤二紘殿首尾
追録8-No.701在京人数報告の通知・雛形と交付布告首尾注旧記雑録暫定版確認度 中

各藩に在京人数を二十六日までに報告し、以後の増減も届けるよう軍防局が求める

軍防局が三月二十四日に、当時の在京人数等を別紙雛形に従って調べ当二十六日までに出し、以後増減があればその都度届けるよう各藩へ求める。覚の雛形には総人数、銃隊人数、その内の出兵先・警衛先人数と在京残人数、役人人数、大砲の門数、月日・差出者を記す形を示すが、数値は何百人・何門などの空欄である。交付注は三月二十三日として、太政官代軍防局からの留守居呼出しに永山左内が出頭し、松尾豊前から渡され触下へ布告するよう伝えられた旨の、新納嘉藤二から紘様への首尾書があると記す。

登場人物
軍防局、在京・在国の各藩、留守居・付役勤永山左内、非蔵人松尾豊前、留守居新納嘉藤二、紘様
宛先
在京・在国の藩々、末首尾は新納から紘様
キーワード
原701雑録中在京在国藩々当時在京人数雛形調当廿六提出以来増減随届三月廿四軍防局覚惣人数銃隊何百出兵何方警衛何方残在京何百役人何百大砲何門月日何誰空欄交付注三月廿三太政官代永山左内松尾豊前触下布告新納嘉藤二紘様首尾日異同
追録8-No.712711同文の省略注と徳大寺からの交付首尾記旧記雑録暫定版確認度 中

711の正文を略し、赤井直之進の出頭と徳大寺からの書付受渡を記す

雑録中の本文は711号文書と同文につき略すとの編纂注を置く。辰三月二十日、内国事務掛から禁中の仮建へ出頭するよう求める切紙が留守居へ届き、附役赤井直之進が出頭したところ、亀の杉戸際で徳大寺大納言から書付を渡された旨を記す。新納嘉藤二から紘様への首尾書を添えると表示する。

登場人物
内国事務御掛、徳大寺大納言、附役赤井直之進、留守居、新納嘉藤二、紘様(首尾書宛)
宛先
交付先:出頭した附役赤井直之進、首尾書宛:紘様
キーワード
原712雑録中711同文略三月辰三月二十内国事務掛禁中仮建出頭切紙留守居附役赤井直之進亀之杉戸際徳大寺大納言御渡新納嘉藤二紘首尾書相添
追録8-No.713大赦の例外と過去の時勢事件関係者への寛容を伝える布達旧記雑録暫定版確認度 中

朝敵等を除く大赦の扱いと、時勢に関わる処罰者への寛容を指示する

朝敵を除いて一切大赦とする大綱について、逆罪や人を殺し免じ難い情罪のある者は別扱いとすることを伝える。癸丑以来、皇国のためと考えて矯激な行為に及び、国法に触れて死亡し祭られない者も少なくないとの認識を述べ、そのうち実情が忠奮に出て憐れむ事情のある者については程度に応じて扱い、跡式再興などにより霊を慰めるよう求める。また現に禁錮または落魄している者にも、この趣旨をもって寛容な措置を及ぼすよう命じる。末は三月。辰三月二十三日に太政官代辨事局が呼び出し、永山左内が出頭して松尾伯耆から書付を受け、触下・廻達する旨を新納嘉藤二が紘殿へ報じたとの注を伴う。

登場人物
朝廷側、朝敵・逆罪者・殺人等の罪に当たる者、時勢事件で処罰・死亡・禁錮・落魄した者(布達の類別)、永山左内、非蔵人松尾伯耆、新納嘉藤二、紘殿
宛先
布達を受け取り触下・廻達する側、首尾書宛:紘殿
キーワード
原713雑録中三月朝敵除一切大赦大綱逆罪殺人難免別段罪軽重不分科処置癸丑以来皇国矯激邦憲触狂死ママ不祭忠奮可憐跡式再興寛魂慰禁錮落魄寛有措置辰三月廿三太政官代辨事局永山左内松尾伯耆触下廻達新納嘉藤二紘首尾
追録8-No.722-3還幸に伴う在国任邑諸侯の天気伺いと済んだ者の免除指示旧記雑録暫定版確認度 中

在国任邑諸侯に重臣を通じた天気伺いを求め、既に済んだ者は再度不要とする

機嫌よく還幸されたことに伴い、在国任邑の諸侯は十日・十一日のうち、重臣をもって太政官代辨事傳達所で天気伺いをするよう命じる。ただし仮建で取り急ぎ一度済ませた者は、改めて申し上げるに及ばないとする。正文末は閏四月。辰閏四月九日に禁中仮建の用務で留守居附役田中清之進が出頭し、非蔵人を通じ書付二通を渡された趣の新納嘉藤二の首尾書があると末に記す。

登場人物
還幸する主上、在国任邑の諸侯・重臣、太政官代辨事傳達所、留守居附役田中清之進、非蔵人(名不記)、新納嘉藤二
宛先
在国任邑の諸侯(重臣を通じた伺い)
キーワード
原722の3還幸御機嫌在国任邑諸侯十十一重臣太政官代辨事傳達所天気伺假建取敢相済再申上不要閏四月辰閏四月九田中清之進非蔵人書付二通新納嘉藤二首尾
追録8-No.724-1誓約済諸侯の五十日余滞京者への暇付与と帰国後の政務・兵留置指示旧記雑録暫定版確認度 中

誓約を済ませ五十日余滞京した諸侯に順次暇を与え、家政改革と不虞の備えを求める

諸侯の参朝制度は追って命じるが、親征出発前に誓約を済ませた者に先に暇を与えたのと同様に、留守中の上京や還幸後に誓約を済ませた者も、長く滞京して疲弊し藩の任を果たし難くならないよう、五十日余り京都に滞在した者には順次暇を与えるとする。帰国後は誓約の趣旨に従い家政を速やかに改革するよう求める。松平・肥後等を賊徒と呼び勢いを増して官軍に抗していると述べ、形勢次第で再度の親征もあり得るため、不虞への備えを固くし、国邑で指揮して待機するよう命じる。兵隊を残すことなど従前の指示も守るよう付す。正文末は閏四月。十五日に太政官代から渡され、肥前様衆から廻章が来た趣の新納嘉藤二の首尾書があると記す。

登場人物
諸侯、主上、松平(容保原注)・肥後等(布告の賊徒評価)、官軍、太政官代、肥前様衆、新納嘉藤二
宛先
諸侯(暇を与える対象)、肥前様衆は廻章の伝達側
キーワード
原724の1雑録中諸侯参朝制度後命親征前誓約済暇留守滞京還幸後誓約済疲弊藩任五十日余滞京追暇帰国家政改正容保肥後賊徒原評価官軍対抗再親征可能不虞備国邑指揮待兵隊差残先達命閏四月十五太政官代肥前衆廻章新納嘉藤二
追録8-No.724-2堀田攝津守への謹慎命令と廻状到来注旧記雑録暫定版確認度 中

堀田攝津守に謹慎を命じ、肥前側からの廻状到来を記す

堀田攝津守に謹慎を命じる。正文末は閏四月。十九日に太政官代から伝えられた旨を、肥前様衆からの廻状が届いた趣の新納嘉藤二の首尾書に記す。謹慎の理由・期間は本文に示されない。

登場人物
堀田攝津守(佐野藩主正頌原注)、太政官代、肥前様衆、新納嘉藤二
宛先
堀田攝津守(正文名書)、肥前様衆は廻状伝達側
キーワード
原724の2堀田攝津守佐野正頌謹慎被仰付閏四月十九太政官代肥前衆廻状到来新納嘉藤二首尾
後編3-No.1753文書確認度 高

島津忠長外三名連署証状

島津忠長ら四名が連署し、祈願成就のため日向国諸県郡加久藤栗下村内の三十石を加久藤二宮社へ付与した証状。公役は他の寺社領と同様に免除し、正式な目録は京都から帰国する際に交付すると定める。

登場人物
島津忠長(図書頭)、鎌田政近(出雲守)、比志島国貞(紀伊守)、樺山久高(権左衛門尉)
宛先
加久藤二宮社
キーワード
島津忠長外三名連署証状、慶長七年十二月二十四日、島津忠長、図書頭、鎌田政近、出雲守、比志島国貞、紀伊守、樺山久高、権左衛門尉、加久藤二宮社、日向国、諸県郡、栗下村、三十石、寺社領、公役免除、祈願成就
追録8-No.606-1本文群(参内警衛・三職名書・賜品・参内下坂と礼式の報告)旧記雑録暫定版確認度 中

九~十三日の参内・警衛、参与任命と賜品、慶喜・会桑の下坂を報告する書付

十二月九日の太守の衣冠参内、同夜七ツ時分の帰殿と召書写の送付から、警衛箇所、参朝停止名書、総裁・議定・参与の名書、五藩からの人材差出しを報告する。三條實美一族の入洛・復位等と御室宮の還俗命令、酒・菓子・鰑などの賜品を掲げ、太守側・兵隊・詰合五藩・個人の対象と原の単位を区分する。京都は静謐としつつ市中の動揺・会桑の暴発の風聞も記し、警衛交替、太守の参内、岩下・西郷・大久保三名の参与、十二日の徳川家・会桑両侯の下坂の報告を収める。九日から十三日までの参朝・兵隊繰出しの記録を卯十二月十四日に新納嘉藤二・内田仲之助が伊勢・佐次右衛門へ送る。追書は議定宣下と家来三人の参与に伴う礼式、口宣・献上物、家来と兵隊の賜品、中将へ連署で知らせる使礼と使番の吟味を問う。命令、報告、風聞、未定の礼式相談を分け、名書や繰返す賜品を総人数・総量へ加算しない。

登場人物
新納嘉藤二・内田仲之助(目録:新納立夫・内田政風)、伊勢様・佐次右衛門様、太守・中将、尾張前大納言・越前宰相・安藝少将・土佐前少将、停止名書・総裁議定参与所載諸人、三條實美一族、御室宮、岩下佐次右衛門・西郷吉之助・大久保一藏、徳川家・会津・桑名、非藏人・使番
宛先
伊勢様、佐次右衛門様
キーワード
原6061十二月九衣冠九ツ供揃同夜七ツ帰殿公家御門諸大夫上間尾越藝土参内警衛門穴門御座軒下十八参朝止三職名書五藩三人三條實美議絕ママ入洛復位御室還俗、酒四斗樽三挺五挺鰑五拾把百把菓子赤飯、九~十三会桑風聞交替太守参内三名参与徳川会桑下坂卯十二月十四新納内田伊勢佐次礼式口宣使礼吟味
旧記雑録拾遺 家わけ1-管理ID TMP-P02-NENE4-D0467番号文書旧記雑録拾遺暫定版確認度 –

刊本標題:禰寝清増軍忠状

清増が楡井四郎頼仲・又四郎頼重等の籠る大始良城、木谷城、鹿屋院壱谷城の攻略で軍忠を致したと申告する。 観應三年十二月三日夜からの大始良城合戦、文和二年七月の木谷構城郭・壱谷城への合戦等を記す。 木谷大始良城等への攻入・対治について軍御奉行人野本藤二が見知すると述べ、早い沙汰と一見状を求める。

登場人物
楡井四郎頼仲、又四郎頼重、野本藤二、承了、畠山直顕
宛先
—
キーワード
軍忠
旧記雑録拾遺 家わけ1-管理ID TMP-P03-IKEHATA-GOSHOHAN-D0704禰寢道種軍忠状旧記雑録拾遺暫定版確認度 –

刊本標題:禰寢道種軍忠状

祢寝弥次郎入道々種が急速な御沙汰と御一見状を求める。 御敵として楡井四郎頼仲・同又四郎頼重を挙げ、大姶良城・木谷城・壱谷城での軍忠を申す。 観応三年十二月の大姶良城包囲と、去年七月十二日・去月廿二日・同廿四日夜の合戦を記す。 軍御奉行人野本藤二の見知を掲げ、御一見状を求める。

登場人物
祢寝弥次郎入道々種(原表記留保・比定未確認)、楡井四郎頼仲(原表記留保・比定未確認)、同又四郎頼重(原表記留保・比定未確認)、野本藤二(原表記留保・比定未確認)、畠山直顕(刊本注・比定未確認)
宛先
—
キーワード
道種、大姶良城、木谷城、壱谷城、一見状
追録8-No.762薩州重役の勤労を褒める書付・晒一疋と交付礼の首尾、保管記旧記雑録暫定版確認度 中

重役の士気振作を褒め晒一疋を賜い、七月6日の交付と八月の保管を記す

白木御文書十一番箱中四十四番の薩州重役宛書付。積年の王事勤労と当春以来の出兵を褒め、藩主の精忠と重役の朝命奉戴・士気振作が行き届いたと評価し、賜品を与え今後も藩主を輔翼し忠節を尽くすよう求める。七月の書付一通と晒一疋の品目を掲げる。辰七月六日の新納の報告は、重役用務の呼出に代理出頭し、他の九藩も同様に小御所下之間へ召され、四卿列座のもとで書付を読み上げ渡されたと記す。礼は岩倉右衛門督・勘解由小路左中辨を通じ二卿へ述べると承知し、後に太守の承知を得て飛札で礼をする意向を主殿へ伝える。外包は慶応四辰八月十一日に内膳が町田孫大夫へ当座の格護を命じた旨を承知し、白木十一番箱へ納め置くと記す。評価と受渡は各書付・首尾の叙述として示す。

登場人物
薩州重役・藩主・士卒、主上、正親町三條前大納言・徳大寺大納言・越前宰相・宇和嶋宰相(四卿)、岩倉右衛門督、勘解由小路左中辨(資生原注)、新納嘉藤二、主殿、太守、内膳、町田孫大夫、同様出頭の長備加土尾因高田松代大垣各藩
宛先
賞賜書付:薩州重役、首尾・追札:主殿、礼先:正親町三條前大納言・徳大寺大納言
キーワード
原762白木十一箱四十四薩州重役王事勤労春出兵藩主精忠朝命奉戴士気振作褒賜七月書付一通晒一疋七月六新納代理長備加土尾因高田松代大垣四卿列座朗読交付岩倉右衛門督勘解由小路左中辨礼二卿飛札礼意向主殿追札外包慶応四辰八月十一内膳町田孫大夫格護納置
追録5-No.821記事旧記雑録暫定版確認度 高

重年襲封ヲ賀シ諸社ニ献品ス

前年に江戸で襲封・元服した重年が、薩府から諸使を遣わし、十月二日に東照宮の大雄山寶前へ太刀一腰・白銀四枚を奉献した記事。麑府五社の正一位諏訪・正一位稲荷・祇園・若宮八幡宮・春日と福岡淀縄方神社には白銀一枚ずつ、満家院花尾権現社には白銀六枚を納めた。太刀・白銀については、襲封の礼に前年の元服の礼も兼ねた旨の注を伴う。四日は曽於郡霧島権現・末吉住吉及び徳神社・加久藤二之宮・頴娃枚聞・出水加紫久利、六日は国分正八幡宮・志布志即心院・加世田日新寺、七日は水引新田八幡宮・隈之城釈名寺、八日は吉田津友寺・谷山皇徳寺、九日は市来龍雲寺、十日は伊集院妙圓寺へ、それぞれ白銀一枚を献納した。元注は島津周防忠紀の代行と勅幣使の役、入来院石見定敦・島津小平太久金・肝付弾正兼昌ら諸使を記す。

登場人物
島津重年・島津周防忠紀・入来院石見定敦・島津小平太久金・肝付弾正兼昌・島津助之丞久前・桂太郎兵衛久中・頴娃内膳久扶・頴娃久親(元注の諸使)
宛先
—
キーワード
島津重年、襲封、元服、寺社奉献、太刀一腰、白銀四枚、麑府五社、福岡淀縄方神社、花尾権現社、白銀六枚、十月二日~十日、諸使
旧記雑録拾遺 家わけ1-管理ID TMP-P03-IKEHATA-JOJO-D0705建部親綱配分狀旧記雑録拾遺暫定版確認度 –

刊本標題:建部親綱配分狀

佐汰村内五女分の配分を列挙する。 水田七段、竹原田二段六十歩、湊田内四段三百歩などを記す。 小藤二外薗と壱所の記載も伴う。 御下知の旨に任せた配分として親綱と後家比丘尼代藤原の在判を記す。

登場人物
五女(原表記留保・比定未確認)、建部親綱(原表記留保・比定未確認)、後家比丘尼(原表記留保・比定未確認)、藤原(原表記留保・比定未確認)
宛先
—
キーワード
佐汰村、五女分、配分、水田、竹原田、湊田