島津斉興諭達
〔天保十四年〕二月(本文月・同件記事)、四月二日(受渡)/原整理番号 91/整理ID 91
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概要
財政改革の経緯を振り返り、家老中へ厳密な財政運営と倹約の継続を命じた諭達。文政期には三都の当借りも尽き江戸詰の賄いが十箇月余滞るほど逼迫し、故三位重豪へ相談して、大借りの元利を一旦断ち、年々の産物料で江戸常式続金・京大坂入用・国元用分・臨時費を賄う改革を始めたとする。積年の借入金は百万両に及び、銀主の苦境を承知し、重豪が銀主と折衝し担当者にも世話を求めた。吉凶の臨時費、上納金、琉球人参府で多額の支出があり、砂糖直組の下落時には家の修繕・遺分なども分限に応じて引いたが、近年は続金が通り、油断や取扱いの粗略、新借増加が生じ、銀主との利払い・本金返済の約束にも反すると戒める。支出・借用を厳しく抑え、身辺も格外に省略し、定置続料・江戸詰人数・家作入用を削減、産物を根本として毎年の仕送りと市登、価格下落に備えた補調を緻密に行うよう求める。国元の扱いと大坂払口の訴えを検査して拙速を避け、京大坂も同様に調べ、改革を緩めず担当者が一致して取り扱うよう命じる。奢侈を改め、衣服・道具も質素にし、分限に応じて知行扶持方を遺置するとし、追加の救済願いもこれまではないとする。以前の方法へ戻らないよう再度申し渡し、家老中が協議して両角ほど過ぎれば再建できないことを心得るよう結ぶ。包紙は天保十四年四月二日に和泉殿から平川宗之進へ渡したと記す。
登場人物
島津斉興、故三位重豪、家老中、改革方担当者、銀主、江戸詰の人々、和泉殿、平川宗之進
宛先
家老中
キーワード
島津斉興、財政改革、三都負債、借入金百万両、元利一旦断置、産物料、銀主、砂糖直組、続金、倹約、扶持方削減
冊子頁
60~62頁
読込量
大
面白さ
★★★★☆
(1)例言・目次・本文1~147頁(天保6~嘉永6).pdf