市田盛常書状(906の1・実母暇相談)(原本906の1)
7月25日(本文年記なし、文化4年記事群)/整理ID 旧記雑録追録7_文書無番号_0060
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概要
子様出生の実母へ暇を下す旨の内沙汰を承知したが、自分一存で可否を申し上げ難いので国許同役へ知らせ一統の評議を求める。召し仕える女中の暇は内外の道理では夫婦離縁に類し、不心得の方だけでなく差支えない場合も家の都合で縁を絶つ例があるが、女中の立場では両親の存意だけを押して扱えないという史料の判断を述べる。寛二郎実母おらんは親父中根若水から国元へ遣わしたい旨を願われ、嶋津嘯山養女として勤めていたため取計いは自由にならないと御前へ伝えた。病気で部屋に入った際、国元へ遣わす筋は先延びとなり、宿元で養生したいと願い、若水の家禄1000石と両親の取締りには不行届がないとする。それでも全快後も大奥へ戻さず、他女中を召し置く扱いとの関係が問題となるため、国元送致と永暇・後縁は一筋に定められないと評議を求める。家法、子の出生、父母の情と世間への影響を挙げ、当分は現状のまま詳しく検討したいとする。岩下佐次右衛門は大躰を承知しているので相談し、一筋二筋でも取計いを考えて残らず知らせるよう内用で申し越す。7月25日、市田勘解由署、五名宛、各注の実名と嘯山表記を保持する。相談の本書・行間朱答・再答は同じ冊子に記され、本書は実母の暇についての相談を述べる。
登場人物
寛二郎、実母おらん、中根若水、嶋津嘯山、市田勘解由(盛常・注)、頴娃信濃(久喬・注)、菱刈下総(隆邑・注)、川田伊織(佐睿・注)、高橋縫殿(種央・注)、赤松市正(前方・注)、岩下佐次右衛門、浄国院、有邦院、御前様
宛先
頴娃信濃殿・菱刈下総殿・川田伊織殿・高橋縫殿殿・赤松市正殿
キーワード
906の1、実母御暇可否、一統評議、夫婦離縁比喩、寛二郎母おらん、若水家禄1000石、嘯山養女、病気在宿養生、国元送致と永暇、家法世間、岩下相談
冊子頁
279~280頁
読込量
小
面白さ
★★★★★
(2)152~346頁(寛政10~文化6).pdf