佐久間村央留守居書状(覚・追書付)
安永元年十二月四日(報告書状の日付・冒頭の覚は無日)/原整理番号 962/整理ID 962
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概要
松平右近将監の用人宮川古仲太宛の覚と、葬送の相談を報告する留守居書状・追書を収める。覚では、浄岸院の病状が日々悪くなり、万一の場合には遺骸を国許へ引き越したいと願う事情を述べる。眞含院のように当地で葬送すれば以後の廟参ができないと太守へ頼み、太守も内談したという。一方、これまで御正統様の遺骸は国許へ移しており、浄岸院もその身柄なので同様に扱いたいとする。当地に菩提所を持つ婦人は江戸で葬送する例があり、伊皿子大圓寺に納めた慈照の先例も挙げる。国許には先祖方を祀る廟所があり、それとは別に造立して末永く菩提を弔いたいという意向も記す。眞含院という御一子への思いを黙止し難い事情、太守の意向を再三伝えても承引が得られない事情を述べ、浄岸院の扱いを特に深く考えているとする。松平陸奥守の先例の相談や、現在松平筑前守方にいる事情、京都の縁者との面会にも触れ、葬式の念入りさや家格を表向きに伝えにくい事情を述べる。右近将監の用人と内談したところ、右近も事情を承知し、家格に沿って扱い、幕府の沙汰があれば十分に取り計らう意向であったという。十二月四日の報告では、前夕に右近将監へ参上し、宮川古仲太を介して薄々承知されていた事情を詳しく伝え、太守の心遣いを察して家格どおりに取り計らう返答を得たと知らせる。近習を通じて関山軍兵衛にも伝え、御前にも出て報告した。左中様・斎宮様宛、佐久間新左衛門の署名に留守居・村央の注を備える。追書では増上寺火之番が当分免じられたことを伝え、今後万一国許への引越が許される場合の附添役・人数や御防について古仲太へ相談し、時節が来れば用番へ届け、さらに右近将監へ伝えるよう指示されたと記す。控正文は江戸家老座にあるという。
登場人物
佐久間新左衛門(留守居・村央注)、宮川古仲太(松平右近将監用人)、左中、斎宮、太守、浄岸院、眞含院(継豊女・菊姫注)、慈照(原表記・本マヽ注)、松平右近将監、松平陸奥守、松平筑前守(黒田治之注)、関山軍兵衛
宛先
宮川古仲太(冒頭覚の宛)、左中様・斎宮様(報告書状の宛)
キーワード
宮川古仲太宛覚、浄岸院病悪化・万一遺骸国許引越希望、御正統身柄・家格、眞含院菊姫当地葬・先祖廟所と別格造立菩提意向・太守再三進言も承引未得、慈照本マヽ注伊皿子大圓寺先例、右近用人内談と家格取計、前夕右近訪問・関山軍兵衛伝達・御前報告、十二月四日佐久間村央左中斎宮宛、追書火番当分免・引越附役人数届相談
冊子頁
340~341頁
読込量
大
面白さ
★★★★★
(3)310~450頁(明和9~安永4).pdf