島津久金・樺山久智家老連署書状
明和七年五月十一日/原整理番号 682/整理ID 682
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概要
太守様の再縁願書を松前主馬が御用番板倉佐渡守へ差し出し、滞りなく受け取られた件は三月二十八日の桂織部・嶋津仲の便のとおりとする。今日、佐渡守から主馬が呼ばれ、別紙書付写のとおり命じられて太守様が承知したため、老中と田沼主殿頭へ礼に回る予定だったが、脚痛のため名代の島津式部から伝えた。若年寄へは左中を、側衆へは物頭を使者として礼を伝えたという。内証からは女使をもって公方様・大納言様・御臺様へ礼を申し上げ、民部卿様・日光御門主様・御三家その他、知らせるべき人々へも使者で伝えた。京都諸司代・大坂城代等へは京都・大坂留守居の使者で知らせ、今日の便で使番へ伝え、江戸に当分いる長崎奉行へは使者、在勤の奉行へは付人からの使者を出すよう命じた旨を、同役へ知らせるよう求める。浄岸院様には太守様から側用人を使者として願いのとおり命じられたことを伝え、将来は浄岸院様から甘露寺家へ知らせ、太守様の表向きの報知と同様、京都留守居の使者で伝えるという。礼の献上物の控書は先例に従って添付し、追って知らせるとする。於綾の大坂出立についても佐渡守から命令があり、今日京都へ伝えた。大坂へはまだ知らせが届かず、甘露寺家の取計らいの返答時期は計りがたいが、相手方へ伝達後、その報知を承知して大坂を発つ予定で、京都留守居から先に申し伝えるよう求める。於綾の名と字等は別紙のとおり「御順様」と命じられたので国元にも伝える。役人・諸士は即日祝儀を申し上げ、残る者は明後十三日に行う予定で、国元の祝儀はその後の使便で報告し、御守殿その他への祝儀も先例に従って相談・通達するよう求める。於綾が江戸へ着く日は着到の一通の祝いとし、結納・婚姻は軽い式で行うとの意向で、婚姻日は来月二十一日の吉日とする。その前の精進日間までに到着する予定を御女中様方へ伝え、広め方と隣国への報知も先例に従って整えるよう求め、到着当日と婚姻次第書、祝物の取替えは追って知らせるという。本日の飛脚は大坂まで極急、そこからも急いで送るよう命じた。仰渡書付写一通・通達写三通を添え、五月十一日付、樺山左京・島津左中の二署と喜入主馬殿・小松帯刀殿・川田伊織殿宛を備える。
登場人物
樺山左京(久智、目録)、島津左中(久金、目録)、喜入主馬、小松帯刀、川田伊織、太守様、御守殿、於綾(御順様の名を記す)、浄岸院様、甘露寺家、板倉佐渡守、松前主馬、島津式部、田沼主殿頭、公方様、大納言様、御臺様、民部卿様、日光御門主様、御三家、京都諸司代、大坂城代、長崎奉行、使番
宛先
喜入主馬殿、小松帯刀殿、川田伊織殿
キーワード
再縁願許可報知、板倉佐渡・松前取次、太守脚痛と島津式部名代御礼、若年寄側衆女使、公方大納言御臺、諸宮御三家・京都大坂長崎報知、浄岸甘露寺連絡、御礼献上物控、於綾大坂出立、御順様の名と字、即日祝儀と十三日残員、江戸着到祝い、来月二十一日軽式婚姻・精進日間、極急飛脚、仰渡写一通通達写三通
冊子頁
253~254~255頁
読込量
大
面白さ
★★★★☆
(2)173~309頁(明和4~明和8).pdf