高橋種寿書状
明和三年十二月十三日/原整理番号 346/整理ID 346
現在、内容を確認中です。概要・人物・宛先・キーワード等は後日修正される可能性があります。
概要
高橋此面が、太守の側に女中を召し置く相談と甘露寺前大納言の娘綾姫の取次を詳しく報じる。去年までの思召で一度取り止めた後も希望はあったが、言い出す遠慮があったと内々に承知し、瀬川・川井を介して淨岸院へ申し上げた。淨岸院は喜び太守・御前へ伝えたが、御前の世話による人の話には差支があり、太守の思召に叶わず急な召抱えが難しいため、国元の人を含め候補を探す。去年京都で瀬尾治兵衛・中嶋利兵衛が町田幸太郎・伊集院覺左衛門へ内談照会し、横山權右衛門にも知らせた。綾姫の器量、京都での取廻しの評判、禁裏内侍所の見合について聞き、御守殿へ報告した。太守の意に入らなければ御守殿上臈として召抱え、旗本との縁付けや帰京の望みがあれば本人の望みに従わせるという条件を記す。瀬尾・中嶋を通じた国元差越し・来春差越しの予定を甘露寺家へ知らせ、御前・八重崎・中奥御年寄への伝達、淨岸院と御守殿の承知や意向を述べる。白石探隱の差越し、權右衛門・覺左衛門の見分、瀬尾・中嶋の調整に触れ、太守へ直接見せる人数等を相談する。甘露寺家が既に治定とする一方、途中の変更が難しいという話もあり、御守殿上臈、蘭橋由緒の部屋の客人分、国元女中、帰京という複数の扱いを検討する。表向きは客人分と称するが堂上方に先例がないとの説明もあり、到着後の思召に従う書付返答、従前の話との異同を細かく伝える。綾姫を来春長く当地に置くのは都合が悪く、妾としての召仕い・国元差立てを急ぐ意向と家老中の希望を記す。京都で軽い藝子を拾った等の雑説があるというが、高橋は実情と違うとして、瀬尾・中嶋が綾姫の姉で田鶴宮様御上臈の方と長く対面し由緒を確かめたことを報じ、別冊の親類付を送る。女中方へ内々に申し上げるかは判断次第と結ぶ。明和三年十二月十三日、高橋此面署、五名宛。扣正文は家老座にあるとする。
登場人物
高橋此面(種寿)、太守、御前、淨岸院、御守殿、綾姫(甘露寺前大納言の娘)、瀬川、川井、瀬尾治兵衛、中嶋利兵衛、町田幸太郎、伊集院覺左衛門、横山權右衛門、白石探隱、八重崎、中奥御年寄、蘭橋、田鶴宮様御上臈
宛先
島津左中、樺山左京、菱刈藤馬、島津主鈴、島津仲(原宛記)
キーワード
女中召置内談、綾姫、甘露寺家、淨岸院・御守殿意向、瀬尾・中嶋取次、京都照会、見分、客人分、上臈、帰京・縁付け条件、妾召仕い・国元差立意向、藝子雑説の否定、姉との対面、親類付別冊
冊子頁
149~150~151~152頁
読込量
大
面白さ
★★★★★
(1)例言・目次・本文1~172頁(宝暦14~明和4).pdf