帰国前の首途・餞別・斉宣への助力依頼と羽織拝領を記す
天明七年三月四日・六日・十四日(年は末尾朱書)/原整理番号 2591/整理ID 2591
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概要
三月四日、帰国に向けた首途として四時に供を揃え、熨斗目半袴で本行列を立てて神明宮へ参詣し、帰宅後に熨斗・茶で祝った。隠居後初めての首途に市田勘解由が供をしたので縁亭で盆を与え、大奥でも対面所の寄合盆で三ツ肴三献の祝儀を行った。豊後守から肴代二百疋・肴一折が届き、大奥からも同様に祝いを受けた。出立が間近のため豊後守・大奥の惣方から二汁三菜の餞別料理を対面所の寄合盆で振る舞われ、諸方からも餞別の品物が届いた。三月六日、留守中の豊後守への心添えを、かねて依頼していた松平加賀守・伊豫守・左兵衛督・出羽守、有馬中務大輔、松平安藝守へ留守居を通じて重ねて頼んだ。年寄衆の松平周防守・牧野越中守・鳥居丹波守にも厚く頼み、大屋遠江守・山川下総守・末吉善左衛門の明頭三人、石川榮阿彌、関長三、関林雪、片岡喜伯、石井榮庵にも同様に頼んだ。松平越前守・陸奥守・大膳大夫と立花左近将監には四月の参府時に申し込むよう命じ、越前守と大膳大夫には間柄ゆえ特に頼む旨を付す。出立に際して上様から内々に黒縮緬の御召羽織一領を拝領したことを記し、紋は菱・振袖と注記する。その経緯として、波江方の小野嶋が縁故を理由に羽織その他の拝領について大崎から取り成してもらうよう文で依頼し、表向から願うよう返答されたため十三日朝に願いの文を出したところ、同日小野嶋が呼び出され、登城の折に機嫌を伺うよう老女衆から伝えられたとする。同日、御縁女からも老女衆の文を介して内々に嶋織八丈十端を拝領した。三月十四日には羽織と嶋織八丈の礼状を出した。翌日の発足にあたり直勤する予定だったが不快のため大老・年寄衆へ使者で届け、豊後守からも側役の使者をもって留守中の万端について申し伝えた。
登場人物
島津重豪、松平豊後守(斉宣)、大奥、市田勘解由、松平加賀守・伊豫守・左兵衛督・出羽守・安藝守、有馬中務大輔、松平周防守、牧野越中守、鳥居丹波守、大屋遠江守、山川下総守、末吉善左衛門、石川榮阿彌、関長三、関林雪、片岡喜伯、石井榮庵、松平越前守・陸奥守・大膳大夫、立花左近将監、上様、御縁女、小野嶋、大崎、老女衆
宛先
日次記事(宛所なし)
キーワード
帰国、首途、神明宮、餞別、留守居、心添え、羽織拝領、嶋織八丈、礼状、発足
冊子頁
951~953頁
読込量
中
面白さ
★★★★★
(7)926~1054頁(天明7~寛政元).pdf