縁組許可の御書付と茂姫の名・装具拝領及び礼の贈答
安永五年丙申七月十九日・二十一日・二十七日の経過/原整理番号 1275の8/整理ID 1275-8
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概要
安永五年丙申、太守が在府している七月十九日、登城して白書院で縁組の御書付を受けた。老中が列座し、板倉佐渡守から直に渡され、浄岸院が在世中に世話した、薩摩守の娘と豊千代の縁組について、その心得で取り扱うよう命じる内容で、宛所は松平薩摩守。御用番松平右京太夫は不快のため板倉が代わり、引進の目付は山川下総守とする。西丸へ登城して大広間で奏者番秋元摂津守に礼を述べ、老中方へ回勤した。於篤の名を公方から一橋を通じて拝領し、一橋からは壽賀宮の持つ品である緋襷・日傘を於篤へ進めた。帰館後、新庄が芝の屋敷へ来て、名の目録と緋襷・日傘の目録を渡し、於篤を即日より茂姫と称する旨を付す。続いて名の順として太守・茂姫・虎寿丸を掲げる。七月二十一日、茂姫の名拝領につき、内証から女使をもって公方・大納言・種姫へ太守の礼を述べた。七月二十七日は十九日の縁組仰出・名拝領の礼の贈答を記す。太守から比志嶋要人を使者とし、本丸檜間で秋元へ目録を差し上げ、御用番松平右京太夫へ口上を直に述べ、公方へ二種一荷を献じた。同件で茂姫からは市田喜内を使者として公方へ鯛一折を献じた。太守から比志嶋要人を使者として大納言へ一種一荷を献じ、茂姫から市田を使者として大納言へ鯛一折を献じた。太守から嶋津登を使者として西丸檜間で米倉丹後守へ目録を差し上げ、御用番阿部豊後守へ口上を述べ、大納言へ干鯛一箱を献じた。同件で茂姫から長野筑右衛門を使者として御献上を行ったとし、使者勤方も同断と記す。別項として名拝領の礼では、太守から嶋津登を使者として大納言へ鯛一折を献じ、茂姫から長野を使者とする御献上も同断と記す。さらに種姫の部屋へ太守と茂姫から肴一折ずつを献じ、礼を述べた。さらに、この日の内証から女使をもって公方・大納言へ太守の礼を述べ、種姫の部屋へは太守・茂姫からの献上に伴う礼を述べたと記す。末尾は、この縁組一巻を後年の記録に照合できるよう記しておき、江戸で直に仰せ付けられたため、家老座の帳から大綱を書き抜き、家老座の帳面には始末を詳しく記したので、国元の記録方へ送るよう山本傳蔵に命じ、送った帳によるとする。
登場人物
太守重豪、浄岸院、豊千代、於篤(茂姫)、板倉佐渡守、松平右京太夫、山川下総守貞幹、一橋、壽賀宮(治済室の注)、虎寿丸、公方、大納言、種姫(家治養女・田安宗武女の注)、秋元摂津守永朝、比志嶋要人範章、新庄能登守、市田喜内貞英、米倉丹後守、阿部豊後守、嶋津登久連、長野筑右衛門(祐精・約殿納の注)、山本傳蔵
宛先
松平薩摩守(板倉から渡された御書付の宛所)
キーワード
安永五年七月十九日許可、白書院、板倉御書付、松平薩摩守宛、山川目付、西丸大広間礼、茂姫名拝領、緋襷日傘、七月二十一日女使、七月二十七日礼、公方二種一荷、大納言一種一荷、干鯛一箱、鯛一折、種姫肴一折ツ、使者別、家老座帳、国元記録方、山本傳蔵
冊子頁
464~465~466頁
読込量
大
面白さ
★★★★★
(4)451~615頁(安永4~天明元).pdf